ディ・グラッシ，チャンピオンシップのリードを広げる

2015年5月14日 · by T.Kubo · in ALL, Topics

ルーカス・ディ・グラッシはモナコePrixで7つのレース終了して５回のポディウムを獲得したことになり，フォーミュラEドライバーズチャンピオンシップのリードを広げた．

レース首位だったセバスチャン・ブエミに勝つため，残りの周回で前に出るためのアグレッシブな戦略にアウディスポーツABTのドライバーである彼は可能性をかけた．

しかし，リスキーな戦略をとったことでブエミや後ろから追ってきていたネルソン・ピケJrより２周多くセカンドカーで走らなければならず，エネルギー消費に関して気を使い続けた．

ディ・グラッシは以下のように述べた：
「自分は２位だった．セバスチャンをアタックすることができると感じていたけどここは非常にオーバーテイクをするのが難しい．
車の中で自分は決断を下して，チームに”第一スティントは非常にアグレッシブに行ってみるよ，それでポジションを奪ってセカンドカーで猛烈にプッシュしてみて様子を見てみよう”と言ったんだ．」

この戦略はディ・グラッシがピットの出口でピケをパスし，ブエミにピットアウト直後のサンテ・ボーテで近づくことを意味していた．

ハーバーヘアピンの近くでオーバーテイクを試みたが，ブエミがイン側のラインを閉めていたためディ・グラッシはオーバーテイクをすることができなかった．

「すごく接近したね．彼のブレーキが冷えていることは知っていて早めにブレーキングするだろうと思っていたから１コーナーでアタックしようと思っていたけどできなかった．
もちろんそのあとはすごくタイトな流れになった．リスキーな戦略はどんどん不利になっていって，エネルギーをセーブしなければならなかったからネルソンのアタックを可能にしてしまった．
ネルソンのアタック中は防戦するしかなかったよ．
モナコはイン側にいるだけで簡単にブロックすることができる．こんな場所は他にはないと思う．」

２位でフィニッシュしたディ・グラッシは３位になったチャンピオンシップのライバルであるピケに４ポイントの差をつけることができた．