サム・バードがプトラジャヤ大会で勝利
ヴァージンレーシングのサム・バードが第2戦プトラジャヤ大会にてルーカス・ドゥ・グラッシとセバスチャン・ブエミを抑え、25ポイントを獲得して初勝利を収めた。
「この週末は本当にうまくいきました。出だしから速かったし練習では最速だったんです。予選では速いラップタイムを出せませんでしたがレース本番では私たちの走りにもっていくことができました。」とバードは語った。
「まずはじめに私たちは落ち着いてくだらないミスを犯さない程の差をつけることができ、リフトアンドコーストをしてゴールすることができました。私はこの勝利を重い病気を抱える良き友人ジュールズに捧げます。彼に起こったことはとても悲しい出来事であり、これは彼のためです。」
アウディスポーツABTのルーカス・ドゥ・グラッシとeダムスルノーのセバスチャン・ブエミは両者とも候補からのスタートにも関わらず表彰台入りの走りをした。
「これは確実に私の予想を上回りました。みんなが勝つためにここにいて、限界の走りをしていました。ギリギリのマージンを残すということはこのレース全体を駄目にしてしまうこともありり、それが今回の予選で僕の身に起こりました。しかし後方からのスタートで上位に来るということは素晴らしい気持ちでした。前回勝利した北京大会よりもずっと良い走りが出来たと思います。」とドゥ・グラッシは話した。
「私はとても嬉しいです。テスト走行では良かったのですが、1回戦ではただただうまくいきませんでした。今回も予選で良い走りができず、あまり変わらないもののセットアップを変更しました。しかし私はこの車で強いものを感じ、3位に終わりました。」とブエミは語った。
バードはこの勝利により今シーズントップのドゥ・グラッシと3ポイント差で2位までランクアップしました。
ニコラス・プロストは予選で見せた強い走りを続け4位でゴールした。前回の北京大会で起こした衝突により本選では10位格下げのスタートペナルティを受けていたため、予選1位でゴールしたが11位からのスタートだった。
ドラゴンレーシングのジェローム・ダンブロシオは予選時に規定以上のパワー使用によりペナルティを課され最後尾からのスタートにも関わらず5位に入賞した。
オリオール・セルビアはポールポジションを引き継ぎ、スタートをリードすることができたが、ダニエル・アプトはパワーに問題があったようで順位を落とした。
また、最初のラップでアムリンアグリのキャサリン・レッグとトゥルーリのミケーラ・セルッティの衝突によりセーフティカーが入った。レッグは内側によけたが車両の後部を失いそれがセルッティのスピンの原因となった。
そしてアンドレッティのマシュー・ブラハムは10コーナーのきついヘアピンカーブでヴェンチュリーのニック・ハイドヘルドがクラッシュした。
ブラハムのチームメートであるフランク・モンタニーはカーブで積極的な走りをしたが、ハイドヘルドを5コーナーの外側にあるタイヤバリアへと追いやった。これで2度目のセーフティカーが出動することとなった。
アプトはセーフティカーがコースに入った機会を利用してピットインすることで、後半に長く走ろうと試みた。しかしながら、そこまでうまくいくことはなく、ポイントを取得したが10位にランクダウンした。
彼はこう言った、「スタートした時、確かではないがパワー面に問題がったようでうまく作動しなかったんです。セーフティカーが入った時にピットインしましたが、これはとてもリスキーな戦略でありました。ギャンブルのようなもので、今回は運悪く見返りがありませんでした。」
マヒンドラのブルーノ・セナは最後のラップで3位入賞をかけセバスチャン・ブエミを追いかけたがひどいクラッシュを起こしてしまった。「ブエミが見えて、3位を狙える好機だと思ったんですが、ミスをしてしまいました。ブエミの方に向かって全力で走りましたがブエミを見失ってからコース外に出ていたんです。」とセナは語った。
今回のレース結果はこちら: http://www.fiaformulae.com/en/results/putrajaya-eprix.aspx
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クラッシュやマシントラブルはレースにつきものです。少しのミスでレース全体に影響を与えてしまうこの競技は、スピードだけでなく正確さも大切な要素であると感じました。
source: www.fiaformulae.com