エンビジョンレーシング Gen3でもジャガーパワートレインを使用
エンビジョンレーシングとジャガーTCSレーシングはGen3パワートレインでもパートナーシップを継続することを発表した。
2023年のフォーミュラE世界選手権から始まるGen3用パワートレインは、現在のGen2と比較してより強力でパワフルなものになる。
ジャガーとエンビジョンは複数年にわたる新たな顧客供給関係を結ぶと発表している。
この契約により、英国を拠点とするジャガーとエンビジョンはフォーミュラEのGen3時代におけるレーシングパワートレインの導入に向けて協力関係を結ぶことになった。
Gen3時代では更なるレースカレンダーの拡大やマセラティの参入もあり、チームの商業収益も大幅に増えると予測されている。
ジャガーとエンビジョンは両チーム合わせて15勝、40回以上の表彰台を獲得しており、両陣営の技術的専門知識を共有して協力することで勝利近づくだろう。
また、フォーミュラEで開発された技術はサーキットから一般道まで、クリーンモビリティの未来を先導するものとなっている。
高級電気自動車のグローバルリーダーであるジャガーは、エンビジョンレーシングに新しい高圧電気モーター、インバーター、トランスミッション、冷却システム、ケーシング、サスペンションを供給するとしている。
エンビジョンレーシングのマネージングディレクター兼CTOであるシルヴァン・フィリッピは次のように述べた。
「ジャガーとジャガーファクトリーチームは、2016年にチャンピオンシップに参加して以来、フォーミュラEにおける最も熾烈な競争相手の1つです。そんなチームの先進的なパワートレイン技術とフォーミュラEプログラムへの全体的なコミットメントが我々にとって最も魅力的な選択肢となりました。フォーミュラEは、世界で最も急速に成長しているスポーツのひとつであり、世界中の都市で次世代のモータースポーツファンを刺激し興奮させています。もっとエキサイティングなのは、世界で最も協力的なスポーツであるという事実です。私たちは気候変動との戦いという現代における最大の問題のひとつを解決するために果たすべき役割を認識しているからです」
ジャガー・ランドローバー・モータースポーツのマネージング・ディレクターであるジェームズ・バークレーもコメントした。
「Gen3において、ジャガーのパワートレインをエンヴィジョンレーシングに供給することを発表できるのを誇りに思います。彼らはフォーミュラEで最も競争力のあるチームのひとつであり、フォーミュラEの新時代に当社のパワートレイン・テクノロジーを採用していただけたことを光栄に思っています。私はエンビジョンチームを非常に尊敬しています。彼らはジャガーにとって完璧なパートナーです。Gen3時代は高性能なレース環境において電気自動車技術の限界を押し上げることになるでしょう」
「エンビジョンレーシングはパワートレイン用のソフトウェアを独自に最適化することができますので、私たちはコース上でライバルであり続けることができます。来シーズン、ジャガーパワートレインを搭載したフォーミュラEカーが4台並んでグリッドに並ぶのを見るのが楽しみです」
