ミッチ・エバンス 2021シーズンを振り返る
ジャガー・レーシングはシリーズ史上最も緊迫したシーズンとなった2021シーズンにおいて、7つの表彰台と2回の優勝を達成し、177ポイントを獲得して最高のシーズンを締めくくりベルリンを後にした。
ジャガーは両ドライバーがシーズン終盤までチャンピオン争いを上位で行い、チームランキングも常に上位を走っていた。
サム・バードが第14戦でリタイアし、ドライバーズタイトル獲得の可能性が残されたミッチ・エバンスはチームの期待を一身に背負って最終戦の舞台に立った。
最終戦前の状態でランキングトップのニック・デ・ブリーズをはじめとするライバルたちを大きく引き離した予選3番手からスタートするエバンスは、逆転のチャンピオンに向けてかなり有利な立場にあると思われた。
しかしフィナーレのスタートで不運が襲い掛かった。
技術的な問題でスタートラインからの加速することができず、他車と接触してリタイヤとなりタイトル獲得の可能性は突然消えてしまった。
レース直後のエバンスは以下の様に語っていた。
「今の感情を表すのはとても難しいです。スタート前、チャンピオンシップ争いの面では、ライバル選手との位置関係は良好で、私の周囲の選手はタイトル争いを直接行う存在ではありませんでした。チームのみんなのことを思うと胸が痛いです。このような問題はこれまでになかったことなので、もちろん細かく分析はしますが、この痛みが和らぐまでにはまだ時間がかかりそうです。今、私にできることはあまりありません」
「ノーマン(ナト)とは第1レースでも同じようなペースで走っていたので、おそらく彼についていくことができたと思います。予選まではすべてがうまくいっていたのに、残念ながら運命は味方してくれませんでした。クリーンなレースをすれば優勝できるかもしれないと騒がれていましたが、そうはなりませんでした」
From every angle…
The DRAMATIC moment that changed the championship battle!
We are all incredibly grateful that Mitch Evans and Edo Mortara were able to walk away from this incident at the #BerlinEPrix. pic.twitter.com/GcZSYR5eLT
— ABB FIA Formula E World Championship (@FIAFormulaE) August 24, 2021
レース後のエバンスは当然ながら感情的になっていたが、それでもフォーミュラE史上最も競争の激しいシーズンにおいて、チームランキング2位、ドライバーズランキング4位となった躍進を考えると、十分に成功したシーズンと言っても良いだろう。
エバンスはシーズンを振り返ってインタビューに答えた。
「今年の成果をとても誇りに思っています。最終戦で起こったような結末を望んではいませんでしたが、チームと共に常にハードワークをして、優勝争いに加わることができたので良いシーズンでした。チームランキングの飛躍は本当に嬉しいです。これは、チームの価値と現在の状況を強く表していると思います。来年はまた戦いに戻ってきます」
チーム代表のジェームス・バークレイもコメントした。
「今シーズンは我々にとって過去最高のシーズンであり、大きな進歩を遂げることができました。ランキング首位からわずか4ポイントしか離されていないのは、驚くべき成果です。来年もタイトルを目指して戦い、トップに立つために戦いに戻ってきます」
🇳🇿 #20 Mitch Evans – Season 7 of @FIAFormulaE 🌍
➡️ 4th Overall
➡️ 5 Podiums 🏆
➡️ 90 Points#JaguarElectrifies#RaceToInnovate#ABBFormulaE pic.twitter.com/B3evxbVtyG— Jaguar Racing (@JaguarRacing) August 23, 2021