モナコE-Prix ダ・コスタが見せたドラマ

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ディフェンディングチャンピオンであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタは、モナコE-Prixを制した。
しかしそれは簡単なレースではなく、最終ラップの途中まではジャガー・レーシングのミッチ・エバンスの後方にいた。
ダ・コスタは、フルコースでの開催に伴って新たに変更が加えられたヌーベルシケインでのオーバーテイクについて”フォーミュラEのキャリアの中で最もリスクの高い動きだった”と語る。


この優勝により、ダ・コスタはランキング中位からタイトル争いに加わり、新たにランキングトップに立ったロビン・フラインスと10ポイント差の4位につけている。

レースを終えたダ・コスタはインタビューに答えた。

「レースでは色々なことが起こっていて、最終的に勝利できたのは素晴らしいことです。エバンスはベルニュとの戦いで少しタイムロスしていました。なので私は2人をタイミングよく捕まえることができてその後のレース運びが順調にいきました。そして、フラインスの後ろにすぐにつくことができました。多くの出来事があり、最終的には幸運な展開になりました」

また、ダ・コスタはチームのサポートも不可欠だったと続けた。

「エネルギーマネジメント面でレースがとても難しくなることはわかっていたので、完璧な戦略を立てて臨みました。チームは私が必要とするすべての情報を丁度良いタイミングで教えてくれました。アタック・モードの起動タイミングなど、すべてが完璧にプランニングされていて、何度も助けられました。一度落とした順位も取り返してを繰り返して何度もリードチェンジがありましたが、これは他のレースシリーズでは中々ないことです」

ファイナルラップのオーバーテイクについても語った。

「そして最後のオーバーテイクは、私のフォーミュラEキャリアの中でも最もリスクの高いオーバーテイクでした。最終ラップで、エネルギー残量的にミッチがかなり苦戦していることがわかっていたので、私はミッチに残されたエネルギーを使わせるようにしました。最終ラップでは、彼が本当に厳しいことがわかっていたので、セクター2からできる限りプッシュして、シケインまでに可能な限り近づくようにしました。これまでにも似たような挑戦を何度か経験してますが、そのときはタイヤをロックさせてまっすぐ進んでしまって上手くいきませんでした」

モナコでのレースは特別なものであり、レーシングドライバーなら誰でも勝ちたいと思うものだ。
しかし、フォーミュラEの競争が非常に激しくなってきていることに加え、チャンピオンシップのスタートが少し不本意なものだったこともあり、ダ・コスタにとって第7戦は特別な意味を持っていた。

「今年のフォーミュラEで勝つことはとても難しいことです。私たちは皆、エネルギーの管理などすべての面で非常によく理解しており、そのためにレースが前回よりも難しくなっていきます。去年チャンピオンになったからこそ、レースに勝たなければならないというプレッシャーがあります。今年は特別なことは何もなく、まあまあの成績だったので、どうしてもここで優勝したかったのです」

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