フォーミュラE 開幕戦で見せたデ・ブリーズの速さ

フォーミュラE 開幕戦で見せたデ・ブリーズの速さ

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メルセデスのニック・デ・ブリーズはフォーミュラE開幕戦で、フリー走行・グループ予選・スーパーポール・決勝の全てのセッションでトップを獲得し、更にはタグ・ホイヤーファステストラップをも獲得した。
完璧すぎるシーズンスタートを切ったデ・ブリーズだが、本人は楽観視していない様子だ。

完璧なレース

昨シーズン、メーカーワークスとしてのフルシーズンを終え、メルセデスチームはエネルギー管理とレースペースを把握できた様に見えたが、今シーズンの開幕戦では新しいパワートレインが搭載されたことで最適化が必要となった。
しかしこの取り組みは、チャンピオンチームのDS・テチータに戦いを挑むメルセデスとして必要であることは間違いない。
フォーミュラEが予測不能なレースシリーズであることを考えれば、デ・ブリーズのこの結果を予想できた人はほとんどいなかっただろう。
過去に、セバスチャン・ブエミがすべてのセッションでトップに立ち、ポールポジション・優勝・ファステストラップを獲得したが、それは2017シーズンまで遡る。

レース後のインタビューでデ・ブリーズは語った。

「初めてのフォーミュラEでの勝利だし、すべてにとても満足しています。セーフティカーが多く、序盤はペースが予測できなかったのでエネルギー管理も大変でした。沢山のコミュニケーションがあったので、初優勝ができたことをとても嬉しく思っています。すべてのセッションで最速タイムを記録し、それに加えてグランプリを制覇することができたことは、とても素晴らしいことだと思います」

RIYADH STREET CIRCUIT, SAUDI ARABIA - FEBRUARY 26: Nyck de Vries (NLD) Mercedes Benz EQ, 1st position, with his trophy during the Diriyah ePrix I at Riyadh Street Circuit on Friday February 26, 2021 in Riyadh, Saudi Arabia. (Photo by Andy Hone / LAT Images)

「レース途中まで私たちはエネルギーを過剰に消費していました。でもチームが冷静さを保ってくれたので、最終的にはチェッカーまでトップのまま辿り着くことができました」

チーム代表のイアン・ジェームズもコメントした。

「シーズン最初のレースを終えた段階で、ライバルとの差を見極めることはできません。他のチームも競争力があり、各レースごとにパフォーマンスや状況が変化することは十分承知しています。ただ、シーズンのスタートとしては良いスタートでした。ニックはフリー走行1回目から素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。彼の強さを知ることができたし、それをフォーミュラE初優勝に結びつけることができたのは素晴らしいことです。彼の能力をここで発揮できたことは素晴らしいことだと思います。ニックのパフォーマンスは素晴らしかったです」

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