ロンドンE-Prix R12 ルーキーイヤーのデニスがシーズン2勝目を飾る

ロンドンE-Prix R12 ルーキーイヤーのデニスがシーズン2勝目を飾る

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BMWのジェイク・デニスは、FIAフォーミュラE世界選手権の歴史の中でも、トップルーキーとしての地位を確立しつつある。

ジェイク・デニスはシーズン7が始まる前の時点では、チャンピオンシップ争いをする可能性は低いと見られていたが、第6戦のバレンシアで劇的な初勝利を収め、BMWの信頼に応えた。
その後も力強いレースを時折見せていたが、ロンドンで行われたレースでは更なる飛躍を遂げた。
フォーミュラEルーキーであるデニスだが、リジェネレーション(エネルギー回生)を効率的に行うドライバーの一人として注目されるなど、エネルギー管理の能力を発揮した。

マヒンドラ・レーシングのアレックス・リンに次ぐ2番グリッドからスタートしたデニスは、リンより先に最初のアタックモードを起動して後ろに付き、リンがアタックモードのアクティベーションゾーンに入ったところでレースの主導権を握りトップへ浮上した。
その後、アタックモードが消えたリンを徐々に離していき、ポジションダウンをすることなく、2回目のアタックモードを起動してコースに復帰することができ、そこから更に後続に対してギャップを築くことができた。
デニスはリンに対してリードを広げ続け、最終的に後続に5.3秒の圧倒的なアドバンテージを持ってゴールを迎えた。
近年のフォーミュラEでは珍しく、アクシデントのない独走での勝利となった。21 07 29

この勝利で、フォーミュラEルーキーとしては最多となるシーズン2勝を挙げた。
デニスは勝利後に笑顔を見せインタビューに答えた。

「予選での良い結果に続き、今回の優勝はまさにセンセーショナルです。この週末のために特別なイギリスヘルメットを作った甲斐がありました。チームのみんなが素晴らしい仕事をしてくれました。リンの後ろで安全に走ることもできましたが、彼よりも良いペースで走れていたので勝負を仕掛けました。それが功を奏した形になりとても嬉しく思います。エネルギーが極端に制限されるようなレース展開ではなかったので、少なくても5周はフルプッシュすることができ、そのおかげでリンとの差を広げることができました。彼がターン10でミスをしたのを見て、”これは勝てる “と思いました。予選では僅かに負けてしまいましたが、決勝では優勝することができ、最高の気分です」

タイトル獲得を目指す

デニスは土曜日の勝利により、ドライバーズランキング2位に浮上した。
そして日曜日に行われた第2レースの予選では最初に走行するグループ1に入ることとなり、タイムが思う様に上がらずに17番グリッドからのスタートとなった。
しかし、レースでは堅実な走りでポイント圏内まで浮上し、9位でチェッカーを受けて2ポイントを獲得している。
最終のダブルヘッダー戦を前に、ジェイク・デニスはドライバーズランキング4位につけており、ランキング首位に立っているニック・デ・ブリーズと14ポイント差となっている。
ベルリンでのダブルヘッダーでは自力チャンピオンも可能な距離にいる。

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