ERAチャンピオンシップ

2020年6月24日 · by EVracing · in ALL, ERA

「Electric Racing Academy Championship」通称ERAチャンピオンシップは、電気自動車を使用したモータースポーツの入門カテゴリーとして新たに発足した。

EVレースの入門クラス

ERAで使用される車両は、F4で使用されている童夢製シャシーの「F110」をベースに、モーターとバッテリーを搭載したマシンだ。
モーターは130KWで175馬力を発生させ、最高速は190km程度となっている。
FIA-F4に搭載されているエンジンは150~160馬力程度となっているため、このモーターが出す175馬力はF4より少し高いと言えるだろう。
バッテリーは24kWhのものを搭載する。
24kWhは日産リーフに対しても半分程度のバッテリー容量だが、車体の軽さ等で補っている。
そしてこのシリーズで面白いのは、2つのクラスがあると言うことだ。
一つは純粋に同じマシンで速さを競うスポーツクラスだが、もう一つのイノベーションクラスは独自のパワートレインとバッテリーシステムを作り参戦するクラスだ。
イノベーションクラスにはスポーツクラス車両と同じ175馬力と24kWhの最大性能が決められてはいるが、軽量化や効率化は自由に行えるため各チームの独自性によって性能の違いが出るだろう。
シリーズは2020年の夏頃から、ベルギー・オランダ・イギリス等のサーキットでダブルヘッダーを行い、全8戦を開催する予定だ。
1レースは23分とフォーミュラEの約半分の時間となっている。
また、各レースはライブ配信される予定だ。

現在もシリーズ開始に向けてテスト走行が進められている。