フォーミュラE Gen3 モナコで発表予定

フォーミュラE Gen3 モナコで発表予定

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FIAフォーミュラE世界選手権の第3世代レーシングカーである”Gen3”が、2022年のモナコE-Prixに先立ち、4月28日にモナコでお披露目される予定だ。

シーズン9からの採用が決まっているGen3マシンは、フォーミュラEの更なる高速化と環境への配慮を加速させるものになる。
現地ではメーカー、チーム、ドライバー、その他のVIPゲストに披露される予定であり、ファンはデジタルチャンネルを通じてGen3レースカーを詳しく見ることができる。
フォーミュラEのCEOであるジェイミー・ライグルは次の様に語った。

「フォーミュラEのGen3レースカーは、モータースポーツと電動モビリティの飛躍的な進歩を象徴しています。高性能、高効率、持続可能性が妥協なく両立できることを実証するために設計されたGen3は、これまでで最もパワフルで最も軽く、最も速い電動レースカーです。モーターレースの歴史に彩られたモナコでGen3を発表し、来シーズンは世界中の市街地を走る姿を見ることができるのを楽しみにしています」22 03 22 1

初のGen3発表を控えている側で、フォーミュラEは電気自動車によるモータースポーツの未来に目を向けている。
モナコでは、フォーミュラEとFIAがメーカー各社のリーダーを集めて会議を開催する予定となっており、この会議ではフォーミュラEが電動モビリティの開発とレースの頂点に立つことを確認し、Gen4時代の潜在的な革新と技術ロードマップに焦点を当てるとしている。

フォーミュラE創設者兼会長のアレハンドロ・アガグもコメントした。

「Gen3の登場は、チャンピオンシップの旅における明確な進化です。私たちは電気自動車と同様に、10年足らずの間に長い道のりを歩んできました。そして私たちは業界のリーダーたちを集めて、未来の電動シングルシーターモータースポーツの可能性を想像しながら歩みを止めることはないのです」

Gen3マシンはチャンピオンシップで達成されたEV開発の進歩の証拠となり、高性能レースカーにおけるサステナビリティのベンチマークとなることを確実にしている。
また、ライフサイクル思考に沿った初のフォーミュラカーであり、タイヤ/故障部品/バッテリーセルが再利用できるように作られる。
さらに、Gen3はネット・ゼロ・カーボンとなり、スポーツシリーズとして初めてネット・ゼロ・カーボンを実現する。22 03 22 2

Gen3スペック

・最大出力350kw/470馬力
・最高速度320km/h
・モーターパワーウエイトレシオは470馬力の内燃機関の2倍の効率を誇る物を搭載
・1レースで使用するエネルギーの40%以上をレース中の回生ブレーキで生産する
・新しいパワートレインにより、リア350kW/フロント250kWの回生が可能となり、Gen2の2倍以上となる合計600kWの回生能力を持つ
・フロントパワートレインの回生能力の追加により、リア油圧ブレーキが搭載されない
・Gen2より軽量・小型化され、より俊敏でバトルのしやすいマシン

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