Race at Home Challenge R1 チャレンジャーレース
フォーミュラEのシーズン中断に伴い、オンライン上でレースイベントを開催し、ユニセフへの寄付を行う「ABB Formula E Race at Home Challenge」。その第1戦レースが開幕した。
チャレンジャーレース
「ABB Formula E Race at Home Challenge」は毎戦2つのレースを行う。
ひとつはリアルでフォーミュラEのドライバーを務めるプロレーサー達のリアルレーサーレースセッション。
もうひとつはオンライン予選を勝ち抜いたシミュレーターレーサー及びゲスト達のチャレンジャーレースセッションだ。
記念すべき最初のレースはテストレースの意味もあり、シリーズランキングのポイントは付かないノーポイントレースとなった。
予選を行い、チャレンジャーレースのポールポジションを獲得したのは、エンビジョン・ヴァージン・レーシングに乗ったグラハム・キャロルだった。
決勝
(36分から開始)
Race at Home Challengeの第1戦は第1コーナーからアクシデントが発生する。
5番手付近で接触が発生して後続が巻き込まれる形で混乱が起こった。
上位4台は被害を受けることなく通過していったので、1周目は順位の変動がなかった。
トップのキャロルに日産のガスナーが続き、BMWのシギーとNIOのブリジャクが集団から抜け出す形になった。
レースロイヤル形式のレースでは、最後尾のドライバーが1周毎に姿を消していくため、上位だけではなく下位でも熾烈な争いが行われる。
レースロイヤル形式の最初の脱落者はポルシェのチャンネルかジャガーのバッチーニの対決となったが、パッチーニのスピンにより最初の脱落者は決まった。
脱落こそしたバッチーニだが、若干12歳という若さでファイナルまで進んだことは素晴らしいことである。
一方トップを快走するキャロルは徐々に後続を引き離して2番手ガスナーとの差を広げていった。
上位勢のペースは非常に速く、レースも残り半分になる7周目には、トップ4台が後続を置き去りにしていた。
後方のドライバー達が次々とノックアウトされていく中、アウディのブラウンはメルセデスのハミルトンに急接近し、ハミルトンのミスによりノックアウト寸前で生き残る綱渡りをしてレースを盛り上げた。
上位では2位につけている日産のガスナーの後方にBMWのシギーが迫ってきた。
上位集団は一瞬のミスで順位が入れ替わる状況になっていたが、トップのキャロルは安定したペースで隙を見せなかった。
そんな中、2位争いに動きが出始め、2-3-4位の3台によるバトルに発展する。
BMWのシギーがヘアピンセクションでガスナーをパスして2位に浮上。
狭いストリートサーキットでの集団バトルはバーチャル上でも難しいため、BMWのシギーは優秀なドライビングを発揮できたということになる。
最終ラップに入り、上位勢は一定の間隔を保って無事にゴールを迎えた。
チェッカーフラッグを最初に受けたのは、終始安定したレース運びを見せたヴァージンレーシングのキャロル。
2位にはオーバーテイクを成功させたBMWのシギーが入り、3位表彰台には日産のガスナーが登った。