Race at Home Challenge チャンピオンシップ第2戦 チャレンジャーレース

Race at Home Challenge チャンピオンシップ第2戦 チャレンジャーレース

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フォーミュラEは世界的な健康危機の中でシーズンの中断を余儀なくされているが、そんな状況でもユニセフを支援するために新たに開催されているバーチャルレースである「ABB Formula E Race at Home Challenge」のチャンピオンシップ第2戦が行われた。

チャレンジャーレース

「ABB Formula E Race at Home Challenge」は毎戦2つのレースを行う。
ひとつはリアルでフォーミュラEのドライバーを務めるプロレーサー達のリアルレーサーレースセッション。
もうひとつはオンライン予選を勝ち抜いたシミュレーターレーサー及びゲスト達のチャレンジャーレースセッションだ。
今回のレースはチャンピオンシップ第2戦となり、前戦に引き続きシリーズランキングポイントが適応される。
第1戦に引き続き上位に姿を現したドライバーはチャンピオン候補になってくるだろう。
ユニセフを支援するために行われたABBフォーミュラEレース・アット・ホーム・チャレンジの第2戦は波乱の展開となった。

新コース

今回は新しいサーキットでレースが行われた。
この大会で初めて使用されるコースであるだけでなく、フォーミュラEが開催されているどのコースよりも長く速いサーキットである。
長い直線や鋭角なシケイン、更には高速コーナーが多いため、一瞬のミスでマシンが大破する危険なレイアウトだ。
チャレンジャーレース第1戦の勝者であるジョシュ・ロジャースが欠場したため、グリッドに並んだ他のレーサーたちは、チャンピオンシップの勝利を得るために重要なレースとなる。

決勝

予選では、ペヨ・ピーブがケビン・シギーに対して僅か0.001秒差をつけてポールポジションを獲得した。
また、予選の上位13台は1秒差と言う非常に接近した予選となった。

レースがスタートし、各ドライバーたちがターン1に突入する。
見ても分かる通りに、このコースはターン1が非常にタイトなシケインになっており、上位でスピンやウォールにヒットしてストップしてしまうマシンがいると、後方が行き場を失ってしまうリスクがある。
しかし、不安をよそに全車が第1シケインをクリーンに通過し、大きなアクシデントなくスタートを切った。
ポールポジションからスタートしたピーブがトップでシケインを抜け、シギーからの攻撃をかわしてトップを守った。
その後ろにはルーカス・ミューラー、ヤン・フォン・デル・ヘイデ、ペタル・ブレルヤクが続いた。

後方で最初の犠牲になったのはマイク・チャネルだった。
2周目にシケインのバリアに衝突してホイールを失い、マシンボディを引きずっていたため、レースロワイヤル形式で最初に脱落したドライバーとなった。
21位からスタートしたラ・フランメは、1周目に14位まで順位を上げて好スタートを切ったが、ミスにより順位を下げてしまい戦いから姿を消した。
その後も第1シケインではアクシデントが度々発生。
ヤヨフスキとブレジンスキーが非常に接近した状態で進入した結果、2人は空中に飛び上がり、一方はワイヤーフェンスを越えて輸送用コンテナのある地帯へ投げ込まれた。

シムレース界のドライバーたちが壁の近い高速コーナーに苦労している中、チャーリー・マーティンはレース序盤でマシンダメージを受けたにもかかわらず、レースロワイヤル形式での脱落を回避す続けていた。
しかし、最終的には11周目にレースロワイヤル形式に飲み込まれてしまった。

終盤になってもピーブはシギーに2秒の差をつけてリードしており、その差は中々縮まらない。

後方ではファン・デル・リンデがレースから脱落したため、シモナ・デ・シルベストロとノア・ルーバースが11位争いを展開。
シケインへのアプローチでルーバースがインサイドに飛び込んでシルベストロをパスし、順位を上げた。

ピーブが優勝

最終的に、ポールポジションからスタートし、ファステストラップを記録したペヨ・ピーブが優勝した。
残りの表彰台にはケビン・シギーとルーカス・ミューラーが名を連ねた。
リアルレーシングドライバーの中では、アレックス・リンが最高位の10位でチェッカーラインを通過して見事にシリーズポイントを獲得した。
女性ドライバーのシモーナ・デ・シルベストロは12位でレースを終えた。

チャンピオンシップランキングは、前戦に引き続き好走を見せたシギーがブリャクとロジャースを抜かしてトップに立ち、レース勝者であるピーブはランキング3位となった。シムレーサー達による実際のフォーミュラEカードライブの権利を賭けた戦いは続く。

 

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