Race at Home Challenge R1 リアルドライバーレース

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フォーミュラEのシーズン中断に伴い、オンライン上でレースイベントを開催し、ユニセフへの寄付を行う「ABB Formula E Race at Home Challenge」の第1戦レースが開幕した。

リアルドライバーレース

「ABB Formula E Race at Home Challenge」は毎戦2つのレースを行う。
ひとつはリアルでフォーミュラEのドライバーを務めるプロレーサー達のリアルドライバーレースセッション。
もうひとつはオンライン予選を勝ち抜いたシミュレーターレーサー及びゲスト達のチャレンジャーレースセッションだ。
記念すべき最初のレースはテストレースの意味もあり、シリーズランキングのポイントは付かないノーポイントレースとなった。
BMW iアンドレッティ・モータースポーツのマキシミリアン・ギュンターが、レース・アット・ホーム・チャレンジのリアルドライバーレースの初ポールポジションを獲得して決勝が始まった。
2番手にはメルセデスのバンドーン。
3番手にはポルシェのロッテラーと、現実でも存在感のあるドライバーが上位に並んだ。

決勝

(決勝は1時間11分からスタート)
レース・アット・ホーム・チャレンジ、リアルドライバーレースの記念すべき第1レースをトップでスタートしたマキシミリアン・ギュンターは、ポールショットを決めて1位でターン1に入っていった。
2番手のストフェル・バンドーンも順位をキープしてファーストコーナーをクリアしていったが、3番手争いでアクシデントが発生。
4位スタートだったテチーターのジャン=エリック・ベルニュがアンドレ・ロッテラーのインサイドに飛び込んでコーナーに侵入。
インサイドにマシンを寄せたロッテラーはベルニュをウォールに接触させてしまい、ウォールに弾かれたベルニュのマシンに押される形でロッテラーはコントロールを失う。
そこに後続車が次々と押し寄せ、中団以降は大混乱になってしまう。
特に後方の混乱ぶりは激しく、順位の変動が目まぐるしく行われた。
2周を経過したころ、レースは少し落ち着きを見せ始め、トップ5の顔ぶれはギュンター、バンドーン、ベルニュ、ロッテラー、キャシディとなった。
なお、キャシディはバードの代役として参戦している。
レース序盤、ロッテラーはハーバーヘアピンでベルニュのインサイドに素早く切れ込み襲いかかった。
接触をしながらパスを成功させたロッテラーは順位を上げ、抜かれたベルニュはロッテラーのすぐ後ろにいたキャシディにも交わされてポジションを2つ失ってしまう。
ポジションを失い表彰台圏内から脱落してしまったベルニュは後れを取り戻そうとキャシディにプッシュを開始する。
キャシディが少し姿勢を乱したタイミングを突いてオーバーテイクを狙い、ラスセスコーナーでラインを変えようとしたところでリアタイヤのグリップを失い、ベルニュはウォールにヒット。
その隙にジオックス・ドラゴンのニコ・ミュラーにポジションを奪われてしまい、6位に後退した。

一方、チャレンジャーレースでも採用されているレースロワイヤル形式は、後方のドライバーたちの激しい戦いを演出した。
ジオックス・ドラゴンのブレンドン・ハートレーとアウディのディ・グラッシが、この新しいレースフォーマットがもたらす緊張感を披露した。
ハートレーとディ・グラッシがノックアウトされないようにポジションを争い、激しいバトルが行われた。

最終ラップに差し掛かったバンドーンはギュンターとの差を少しずつ縮めていたが、ギュンターはポールポジションの優位性を保ったままバンドーンに0.7秒差を付けて快勝した。
次戦はテストレースではなく本格的なチャンピオンシップレースが始まる。

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