FIAフォーミュラE世界選手権は、フランスのリヴィエラを象徴する魅力的な公国であるモナコで、モナコE-Prixを開催する。

グランプリレースの伝説的存在であるモナコ市街地コースでのフォーミュラEが戻って来た。
世界一の物価を記録する”お金持ちの国”として知られるモナコは、モータスポーツの歴史が非常に長い。
元祖市街地コースとも言えるモナコ市街地サーキットで、フォーミュラEと言う最先端の電気自動車がレースを行う。

3度のF1チャンピオンであるネルソン・ピケはモンテカルロの街中でのレースを”自転車でリビングルームを走り回るようなもの”と表現していることからも分かる様に、非常にトリッキーでタイトなサーキットである。
過去のレースではセバスチャン・ブエミが2勝を記録しており、不調が続く日産へポイントを届けられるか期待される。
もちろん、昨年にモナコで勝利を挙げたダ・コスタも優勝候補だ。
前戦のローマで完璧な2連勝を達成したエバンスは昨年のモナコを3位で終えており、こちらも高い競争力を持っているだろう。
チャンピオンシップをリードしているベルニュもモナコでは好成績を残しているため、リードを更に拡大できるかもしれない。
昨年はファイナルラップで優勝争いが展開され、劇的なレースとしてフォーミュラEの歴史に残った。
今年もほぼ同様のレイアウトで開催されるため、熱い戦いが予想される。

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全長：3.337km
ターン：19
レコードタイム：1:34.428（2021 レイアウト）

伝統のモナコ市街地コースがフルコースの完全版となってフォーミュラEが開催される。
モナコE-Prixの初回開催からの3大会は全てショートレイアウトでの開催であり、コースレイアウトが大きく異なる。
後半区間のレイアウトとほとんど変わらないが、ターン1からターン10までを繋ぐレイアウトだった。
そして昨年は遂にフルコースを使用したフォーミュラEイベント開催となり、伝統的なコースで素晴らしいレースが行われた。
そして今年は、昨年のフルコースレイアウトで唯一改変が行われていたヌーベルシケインの形状がF1開催時と同一の形状になる変更が加えられた。
フルコースの同一レイアウトになり、よりフォーミュラEマシンの回生システムの最適化が必要となってくるだろう。
ドライバーにとっては、モナコ市街地コースのフルコースを走った経験のあるドライバーが多く、ヌーベルシケインの変更はポジティブなものになっている。
前戦のローマ同様に1周が長めのため、周回数に合わせたエネルギー管理が必要だ。

ターン1から本来のモナコ市街地コースが始まる。
ターン3までは緩やかに曲がりながら坂を上っていく。
全開時間が長いためバッテリーを多く消費することになると思われるエリアだ。
ターン4を曲がると下りのセクションとなり、バッテリーマネジメントを行いやすくなる。
特にターン5までは短いストレート上でエネルギーマネジメントを行うドライバーが多く、F1でも極稀にオーバーテイクを狙うドライバーがいるため注目だ。
下りのターン5と有名なヘアピンであるターン6はレース後半の賭けオーバーテイクポイントとなり得る。
ターン8を抜けるとトンネルに入り、高速のターン9を通過していく。
その後のターン10は最大のオーバーテイクポイントとなり、バトルの末にシケインをカットしていくマシンが多くいると思われる。
ターン11からは過去のショートレイアウトと同様のレイアウトである。
ターン13から2連続のS字コーナーをリズミカルにクリアし、ターン17、18の複合ヘアピンを抜けて最終のターン19を迎える。
フィニッシュラインはスタートラインと同じ場所に設置されているため、ファイナルラップのストレートでバッテリー切れを起こしてしまうリスクもある。

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14:30 - 15:00 プラクティス1
16:10 - 16:40 プラクティス2
17:45 - 19:00 予選
22:00 - 23:00 決勝

一部セッションは公式youtubeで生配信される。