エクストリームE 2021 第5戦 Jurassic X-Prix 情報

エクストリームE 2021 第5戦 Jurassic X-Prix 情報

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エクストリームEは、最終戦の舞台となるイギリスのドーセット州にあるボビントンへ。
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概要

エクストリームEは多くの有名ドライバーが集う新オフロードEVシリーズとして注目されている。
このシリーズは、世界の極地でレースを行う全く新しいスタイルのモータースポーツだ。

第一戦ではサウジアラビアの砂漠を舞台に戦いが行われ、第二戦ではセネガルのダカールの海岸線沿いでレースが開催された。
8月末に行われた第3戦では極寒のグリーンランドで開催され、モータースポーツファンを驚かせた。
前戦の第4戦では、イタリアのサルデーニャ島を舞台にレースが行われた。
そして最終戦となる今回のJurassic X-Prixは、イギリスの南海岸に位置するドーセット州にあるボビントンで開催される。
チャンピオンシップの最終ラウンドである今回は、COVID-19の影響を受けて、当初予定していたアルゼンチンから変更が行われたことで実現した。

開催地となるボビントンは、英国陸軍の軍事基地として知られており、コースのすぐ近くに軍事基地が位置している。
そこでエクストリームEは、気候変動と持続可能性の戦略を発表した英国国防省および陸軍と緊密に協力して開催を行うこととなった。
この戦略は、環境への影響を軽減すると同時に、軍事的な成果を維持することを目的としている。
具体的には、温室効果ガス排出量を削減し、自然エネルギーへの移行を拡大することで、2050年までにネットゼロを目指す英国の目標に貢献することを目指している。
陸軍はすでに電気装甲車や環境に配慮した宿泊施設を試験的に導入するなどの取り組みを始めている。

シリーズ状況

前戦ではRXR(クリストファーソン/テイラー)が優勝を果たし、チャンピオンシップのリードを拡大させた。
これにより、ランキング2位のX44(ローブ/グティエレス)に16ポイント差を付けており、大きなトラブルがなければチャンピオンがほぼ確実となっている。
開催初年度であるエクストリームEは、極地の過酷なコンディションで多くのトラブルが発生してきており、ゴールまでマシンが壊れないことが最も重要な要素となっている。
シーズンの優勝者を見るとワンサイドゲームな様相があるが、実際のスピード争いでは三つ巴と言える程激しい争いが起こっており、今回の最終戦でも激しい戦いを見ることができるだろう。

レースフォーマット

”Jurassic X-Prix”は、前戦と同じフォーマットで開催される。
土曜日の予選では午前と午後に1回ずつセッションが行われ、各チームはドライバーがそれぞれ1周し、コースを計2周する。
予選セッションで記録されたタイムがクラス分けのポイントとなり、1位が9ポイント、2位が8ポイント、3位が7ポイントと徐々に減少する。
午後のセッションでも同じようにクラス分け用ポイントが与えられる。

各チームは2回の予選走行の合計ポイントに基づいて1位から9位までを決定させる。
セミファイナル1は「1位」「5位」「6位」で行われ、上位2チームがファイナルへ進出できる。
セミファイナル2は「2位」「3位」「4位」で行われ、上位2チームがファイナルへ進出できる。
下位3チーム「7位」「8位」「9位」はクレイジーレースに臨み、優勝チームがファイナルへ進出できる。
ファイナルへは5台のマシンが参加できる。

また、通称「スーパーセクター」と呼ばれる一定区間の最速タイムを記録したチームは、5点の追加チャンピオンシップポイントを獲得できる。
ランキングが拮抗するチャンピオンシップ争いは、このポイントが重要となる。21 12 14 2

CEOコメント

エクストリームEの創設者兼CEOであるアレハンドロ・アガグは第4戦開催についてコメントした。

「今シーズンはすでに壮大なコースで素晴らしいレースが繰り広げられており、最終戦も同様に素晴らしい戦いになることを期待しています。今回のレースルートは様々な路面、自然の障害物、チャレンジがあり、雨も多いのでウェットでマッドなコースになるでしょう」

「最初のシーズンの終わりを目前して最も重要なことは、私たちが直面している気候危機への意識を高めたことです。ドーセットも同様に、地元の団体と協力してプログラムを実施していきます」

英国軍のサイモン・ハッチングス元帥は次のように述べた。

「英国陸軍とモータースポーツの歴史は古く、1937年にまでさかのぼります。 現在の兵士たちの中には、ステージラリードライバーからエンデューロ・モトクロス経験者まで様々で、世界チャンピオンもいます」

「エクストリームEと密接に協力することで、世界をリードするグローバルなモータースポーツ選手権が行っている活動を直接見ることができます。メカニック、車両設計者、シェフ、ロジスティシャン、そしてドライバーに至るまで、モータースポーツはチームワークで成り立っています」

「エクストリームEのサポートにより、この地域の環境面での重要性を強調したいと思います。美しい田園風景と効果的なトレーニングエリアの両方を長く維持するために英国陸軍が行っている継続的な作業を紹介していきます。陸軍が持続可能な車両に投資し、開発していることと相まって、世界的な優位性を維持し続けることができるでしょう」

 


コース情報

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コースは全体的にマッドコンディションになることが予想されており、低いグリップレベルでのマシンコントロールが求められる。
これまでの開催地にあったような、砂/砂利の路面に追加で、粘土や泥が混ざった路面となる。
路面のコンディションが大きく変わるエリアもあるため、予選と決勝では走り方を変える必要があるかもしれない。
コースには高速のダウンヒルセクション、狭いツイスティエリア、広いオープンスペースが混在しており、様々なライン取りやオーバーテイクの選択肢が用意されている。

環境問題

イギリスは現在、生物の多様性が低下し、これまでの歴史上のどの時点よりも速い速度で生物の種が減少している。
そしてイギリスは世界で最も自然が枯渇している国の1つであり、G7諸国の中では最下位になっている。
更に、イギリスに残っている種の15%は絶滅の危機に瀕していると言われている。
そんな中、エクストリームEは英国の生物多様性の向上を目的としたナショナル・トラストの「ドーセット・レガシー・プログラム」を支援している。
このプロジェクトはビーバーを中心としたものだ。
ナショナル・トラストは2022年に、スタッドランドの砂丘システムの中心にある湿地帯でビーバーを再繁殖できるようにすることを目指している。
これは、自然の生態学的プロセスを復元し、より豊かな自然を保つために重要なことだ。
また、気候変動などの将来の脅威に対する耐性を高めることを目的とした保護区内の数多くのプロジェクトの一つだ。
ビーバーが無事に生態系に加われば、数十年前から生態系が衰退していた湿地帯の水質が改善され、他の野生生物の生息地も回復すると予想されている。
エクストリームEの支援により、ナショナル・トラストはビーバーが地域住民や企業、農家に悪影響を及ぼさないように保護措置を講じ、地域社会との連携プログラムを実施することができる。

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12月18日(土)

19:00 - 21:00 予選1
22:00 - 24:00 予選2

12月19日(日)

19:00 - 20:30 準決勝
21:00 - 23:00 決勝
公式youtubeチャンネル
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