フォーミュラE テレビ視聴率が過去最高を記録
FIAフォーミュラE世界選手権は激動のシーズン7において、世界中のテレビ中継の視聴者数が記録的な増加を見せ、パンデミックに見舞われた前シーズンから大きく回復したことを発表した。
8月15日にベルリンで開催されたシーズン7の最終戦では、メルセデス-EQのニック・デ・フリースがチャンピオンに輝き、激動のシーズンは幕を下ろした。
フォーミュラEはこのシーズンフィナーレにおいて、TV生中継の視聴率がフォーミュラEシリーズ視聴者の過半数(62%)を占めたと発表し、フォーミュラE史上初めてのこととなった。
シーズンのフォーミュラE累積視聴者数は3億1,600万人となり、前年同期比32%増となった。
これは主要市場の無料放送チャンネルとの新たな配信契約によるものが大きく、シーズン7のライブ視聴者数はパンデミック前の水準を大幅に上回り、電動レースに対するファンの関心が高まっていることを示している。
シーズン7はダブルヘッダーで開催数を稼ぐ必要があり、更にアジア圏でのレースが少なかったにもかかわらず高い視聴率が達成された。
他にも、放送内容の改善と放送局との開始時間の調整により、ライブ視聴者数とチャンネルシェアの最適化が図られた結果、1レースあたりの平均視聴時間が26%増加した。
これは予想不可能なレース展開とアクションの多いフォーミュラEが、視聴者を飽きさせないことを証明した。
また、フォーミュラEシーズン7の視聴者数増加の好成績は、ドイツ、イタリア、ブラジル、英国、フランス、米国、インドネシアなどの主要市場で締結された新しいメディア契約によってもたらされたもので、各市場はいずれも世界平均を上回る目覚ましい成長を遂げた。
ドイツは、FTA放送局でレースが放送されたことにより、シーズン6と比較して338%と最も大きく増加した。
ブラジルは、TV CulturaとGloboの有料チャンネルの視聴者数が前年同期比286%増となり、南米での注目度も飛躍的に上昇した。
その他、イギリスやイタリア、インドネシアでも100%を超える視聴者数の増加が記録され、全世界的にフォーミュラEへの関心が高まった。
世界的に注目を集めるフォーミュラEシリーズ、その最高経営責任者であるジェイミー・ライグルは次のように述べた。
「フォーミュラEにとって今年は記録的な年となりました。私たちは、チーム、メディアパートナー、スポンサーと協力して、レースのライブ視聴者の開拓とデジタルプラットフォームでのエンゲージメントを重視した戦略を実現しました」
「都市部で行われるフォーミュラEレースに対するファンの関心が高いことは明らかであり、魅力的で利用しやすい無料放送に力を入れている放送局との提携が功を奏したことを嬉しく思います。世界で最も象徴的な都市で開催されるレースで、ファンの皆様をお迎えし、素晴らしいシーズン8を迎えることができるでしょう」
「引き続き、私たちは放送局との関係を強化し、世界中の視聴者を増やしていけると考えています。統合されたメディアプラットフォームを提供することで、ファンの皆様に貢献し、私たちの継続的な成長を支えていきます」