ABB 世界最速の電気自動車用充電器「Terra360」を発売

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ABB 世界最速の電気自動車用充電器「Terra360」を発売

FIAフォーミュラE世界選手権の公式タイトルパートナーであるABBは、3分以内に約100km分の電力を充電することを実現するEV充電器「Terra 360」を発表した。

ABB社の新しい充電器であるTerra 360は、その名の通り360kWの充電出力を持つ。
理論上、あらゆる電気自動車を15分以内に完全に充電し、3分以内に100km(62マイル)の航続距離を実現することができる。
この新しいキットは年内に欧州で発売され、2022年には米国やその他の地域でも展開されることになっている。

このユニークな充電器は、一度に最大4台のEVに対応できるように設計されており、既存ステーションの充電エリアを増やしたり、新しいインフラの設置面積を減らすのに最適だ。
また、充電器が利用できるようになるまでの待ち時間を大幅に短縮でき、行列が短くて済むようになることが予想される。

Terra 360は、車いすでの使用も可能であり、ケーブルマネジメントシステムを採用しているため接続も容易だ。
また、電気自動車の充電状態や残りの充電時間を知らせる革新的な照明システムも搭載している。
ABBのチーフ・コミュニケーション&サステナビリティ・オフィサーであるテオドール・スウェディマルクは次の様に語った。

「電気自動車用急速充電器のグローバルリーダーとして、低炭素社会の実現に向けて重要な役割を果たしているABBにとって、今日はとてもエキサイティングな日です。世界のCO2排出量の約5分の1を道路交通が占める中、パリの気候目標を達成するためにはe-モビリティが不可欠です。10,000台以上の車両を非排出車両に切り替えることで、模範を示していきたいです」

ABBは2018年1月にフォーミュラEに参加し、フォーミュラE選手権初のタイトルパートナーとなった。
スイスに本社を置くABBは2010年にe-モビリティ市場に参入し、現在では多くの市場で46万台以上の電気自動車用充電器を販売しており、総数の2万1,000台以上がDC急速充電器であり、その他は44万台のAC充電器となっている。

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