フォーミュラE 2023年からハンコックがタイヤサプライヤーに

フォーミュラE 2023年からハンコックがタイヤサプライヤーに

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ハンコックは、FIAフォーミュラE世界選手権の新しいテクニカル・パートナーおよびタイヤ・サプライヤーになることを発表した。

オーストリアのスワロフスキー・クリスタル・ワールドで開催されたイベントで、ハンコックは新開発の”ハンコックiONレースタイヤ”を、フォーミュラEのゲストや代表者、国際メディアに向けて正式発表した。
このタイヤはレースシリーズとの密接な協力のもと、モータースポーツ性能を損なうことなくフォーミュラEの持続可能性のニーズや将来のe-モビリティに対応することを目的に開発された。
Gen3時代を迎えるフォーミュラEに合わせたこの新しいタイヤは、30%近くがサスティナブルマテリアルでできている。

フォーミュラEチームは省資源化のために、ドライとウェットの両方のコンディションで使用できるレーシングタイヤを装着しており、更に耐久性に優れていることも重要な要素のひとつだ。
ハンコックはレース終了後、すべてのタイヤを完全にリサイクルし、フォーミュラE選手権を可能な限り持続可能なものにしていくとしている。
タイヤサプライヤーの変更はチームのマシンセッティングにも大きな影響を及ぼすが、マシン自体が大きく変わるGen3時代と重なるため、丁度よい変更タイミングとなっている。

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ハンコックタイヤの社長兼CEOである李洙洙(イ・スイル)は以下のようにコメントした。

「私たちハンコックは、3年前にフォーミュラEの公式テクニカルパートナーおよびタイヤサプライヤーになることを決定しました。ハンコックブランドの哲学と、持続可能な未来に向けた我々の戦略的方向性は、フォーミュラEの精神とDNAも反映しています。我々は共に、今後数年間にわたりモータースポーツの発展に大きく影響する前進を遂げていきます」

フォーミュラEのCEOであるジェイミー・レイグルは以下のようにコメントした。

「ハンコックをフォーミュラE世界選手権に迎えることができ、とても嬉しく思っています。私たちはモータースポーツを企業理念の基本としているトップクラスのタイヤメーカーと提携できることを誇りに思います。ハンコックは世界中のサーキットでレースチームと協力してきた豊富な経験、先駆的なイノベーション、持続可能性へのコミットメントを有しており、この選手権と我々の新しいGen3マシンに完璧にマッチするでしょう」

ハンコックのレースタイヤは、レーストラックから一般道への技術移転により、一般消費者にメリットがあるとしている。ハンコックは、夏用と冬用の新しいロードタイヤシリーズで、最新の電気自動車に装着できる資源に優しいモビリティのための製品を提供している。
航続距離を伸ばすために転がり抵抗を大幅に低減し、濡れた路面でも高いトラクションを発揮し、安全性のために非常に優れた制動力と高い耐久性を備えていることは、電気自動車がタイヤに求めるものを顕著に反映している。

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