シミュレーターチャンピオンがフォーミュラEを試乗
「フォーミュラE レース・アット・ホーム・チャレンジ」と「フォーミュラE アクセラレート」で成功を収めたシムレーサーのケビン・シギーとフレデリック・ラスムセンは、現実世界でフォーミュラEマシンを体験した。
バレンシアE-Prixの前日にリカルド・トルモ・サーキットで走行を行い、シミュレーターから現実への共通点、相違点、困難さについて説明した。
20歳のデンマーク人であるフレデリック・ラスムッセンは、ドラゴン・ペンスキーのドライバーであるニコ・ミュラーとセルジオ・セッテ・カマラの指導を受けた。
ラスムッセンは、今年初めにフォーミュラE：アクセラレートシリーズで成功を収めている。
同様に、昨年のレース・アット・ホーム・チャレンジで優勝したケビン・シギーは、BMWチームからサポートを受け、マクシミリアン・ギュンターの指導を受けてサーキットを走った。
シギーは、レース・アット・ホーム・チャレンジの期間中にギュンターにシミュレーションレースのサポートを行っており、バーチャル・サーキットでの好成績に貢献していたため、ギュンターは今回その恩返しをした形となった。
ラスムッセンはバレンシアでGen2マシンを初めて運転し、最初はその速さに驚いたと語った。
「最初は加速に驚きましたが、その後は普通に感じるようになりました。1周目の時点ですでに、コーナーで少しずつスライドしていました。シートに押しつけられる間隔はとてもいい感じです。本当に楽しいです」
コーナーの立ち上がりでは無理をしてスピンをしてしまったものの、ラスムッセンは本物のマシンを快適に感じていたと語る。
「自信が持てたよ。シミュレーターと同じ感覚で運転できたし、違いと言えば力のかかり方と見え方だけなんだ。私はとても気持ちよく過ごすことができました」
シギーも初めて本物の電動レーシングカーに乗り込んだ。
「乗って最初の2つのコーナーを通過した瞬間、頭の中で考えていたのとは全く違うスタートになりました。一番驚いたのは瞬間的なトルクで、すぐにシートに押し戻されるような感じがしました。これを体験するのはとてもクールなことです」
シギーはシムレースでは車を快適に運転するのに十分なことを学んだと感じていたが、実際のドライビングは異なるものだった。
「Gフォースはシミュレーターでは明らかに真似できませんが、ドライビングも少し違うと思います。少し容寛さに欠けます。全体的にはとても楽しい経験でした。車は運転していてとても楽しかったですしとても気に入りました」
