rFactor2 スパ3時間レース 2020

rFactor2 スパ3時間レース 2020

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rFactor2の公式レースイベントとして、スパ・フランコルシャン3時間耐久レースが開催されました。

トップレベルのチームが集結

今回行われたrFactor2の公式レースイベントはエントリー制となっており、事前にエントリーをした世界中のシミュレーターチームの中から選考を通過したチームだけが参加を認められるクローズドサーバーレースです。
正式エントリーリストにはBMWワークスやポルシェワークス、そしてヨーロッパのプロeスポーツチームも多数参加しているため、rFactor2の公式イベントに相応しいドライバー/チームが揃いました。
rFactor2としても大型イベントにすることを事前に告知していたため、公式レースとしても今シーズンのハイライト的なイベントになっている様子です。
クラスは2クラス制で、LMP2クラスとGTEクラスが混走する難度の高い設定です。
LMP2/GTE共に25台程度の合計50台程の台数が走るため、コース上は非常に混雑することとなります。
もちろんそれぞれのクラスで別々に順位が争われるため、両クラス共に抜かし方/抜かされ方が上手くなければタイムロスが多くなります。

舞台はスパ・フランコルシャン

ベルギーにある伝統あるサーキット「スパ・フランコルシャン」が戦いの舞台となりました。
F1を最初期から開催していたスパ・フランコルシャンは世界的に有名なサーキットであり、元々のサーキットは14kmを越えるロングコースで、全開率は非常に高く危険なサーキットでした。
現在では7kmにまとまったものの、常設サーキットとしては非常に長いコースとなっています。
安全面を考慮して度重なる改修を受けてきたサーキットながら、非常に高速でチャレンジングなコーナーが続くのでドライバーからは好評です。
GT3マシンを使ったスパ24時間レースは代表的なイベントです。
WECも開催されているので、今回の2クラスレースはWECに近い位置付けになります。
クラス違いが混走する中でハイスピードコーナーの連続するコースをミスなく走らないといけません。

国内参加者

EVracingでは、過去にシムレーサーのインタビューを行っており、第三回で紹介した武藤選手が本イベントへチームメイトと共に参戦しました。
レースではピットストップ時のドライバー交代で不具合が発生し、周回数のカウントが正常に行われなくなってしまい、順位上では下位に沈んでしまいました。
ピットストップを行うまでのペースは良く、次々に順位を上げていただけに残念な結果となりました。(1:34.14ではオーバーテイクしてトップ10入り)
しかし、レース終盤にはGTEクラスの全体ファステストラップを記録する等、上位争いができることを証明して見せました。

武藤選手

・当イベントに参加して感じたこと
「招待制の公式大会だったので、そもそも大会参加チームに選ばれるか分からない状態でした。 まさか通ってしまうとは、と最初は驚きました。 私自身、rfactor2の公式レースは初めてだったので勝手がわからないこともありましたが、チームメイトにサポートしていただいたおかげで、なんとか戦えるようになりました。」

・当イベントでの反省点
「マシンセッティングはほとんどチームメイトに任せっきりになってしまい、かなり負担をかけてしまいました。 また、今回使用したクルマに合わせた走り方が分からず、前日になってようやく納得できる程度でした。なので個人的に練習不足だったと感じています。 最近はrFactor2をあまりプレイしていなかったので、今後はクルマの挙動だけでなく、システム面でも少し慣れておきたいと思います。」

・次回への意気込み
「今回のレースはesportsらしい不運がありましたが、終わってみればそれまでのペースや戦略はかなり素晴らしいものであるとわかりました。 チームメイトに感謝したいです。 海外運営のレースには久しぶりに参加しましたが、早朝のまだ日が昇っていない時間に起きたり、突然流れるオフィシャルの英語アナウンスを聴いて”???”となるなど、普段のレースとはまた異なる刺激的な体験をできて良い経験になりました。 また機会があれば、ぜひ再挑戦してみたいです。」

wasikko選手

・当イベントに参加して感じたこと
「参戦前は正直軽い気持ちで申請した部分がありましたが、いざプラクティスに参加してみると元F1ドライバーのジェンソン・バトン選手がドライバーとして参戦していたり、F1に参戦しているウィリアムズのEスポーツチームなどのそうそうたる顔ぶれが参戦していて戦慄しました。 その舞台で”甘い走りは出来ないな”と感じたので、いつも以上に身が引き締まったのを覚えています。」

・当イベントでの反省点
「参戦が決まった日から、プライベーターらしくドタバタしてしまったのが足を引っ張ったのかなと思っています。それに、ベースになるマシンセッティングの作成に1万キロ程掛かってしまい、合わせ込み等でも非常にタイトなスケジュールになってしまいました。 レースペース的にはトップ5で完走出来た可能性が十分にあったので、自分のミスでチャンスを潰してしまった事を悔やんでいます。」

・次回への意気込み
「十分以上に戦える事が解りましたし、チームメイトがファステストラップを刻んでくれたので最低限の爪痕が残せたのかなと思っています。もし次のチャンスがあれば、良い結果を残せる様に今よりも練習しておく必要があるでしょうね。勿論次は表彰台を狙いたいです。」

レン選手

・当イベントに参加して感じたこと
「wasikkoさんからお誘いを頂いて結果的にリザーブとして参加することになったのですが、メーカーのワークスチームやF1ドライバー、youtuber等周りの豪華さを見て”とんでもない規模のレースに参加することになったんだな”と実感しました。 本番前にチームの方々と練習したのですが、お二人ともレベルが高く今回の機会を通して自分のドライビングスキルの改善にも繋げることができました。 大会からの情報は全て英語でしたが、日々の勉強のおかげもあり運営とのコミュニケーションやルールブックへの理解、レースディレクターからの無線を聞き取ってお二人に伝えられたことは良かったと思います。」

・当イベントでの反省点
「反省としては、”ドライバーへの伝達や連携が上手く行かなかった”ところだと思います。今回はお二人のサポーターとして参加しましたが、予選への入室が遅れたり、レース状況を上手く伝えることができなかったりと、自分の能力不足を感じました。 そのことが原因でwasikkoさんのミスを誘発してしまい、想定外の不運も連発してしまったのがとても悔しいです。ただ、その後諦めずに完走を目指して、ペナルティを食らう形にはなったものの、ファステストラップを記録できたのは良かったと思います。 ここまで善戦できたのはセットアップを作ったり、スポッターのサポートや後半スティントを安定して走りきってくださったお二人のおかげだと思います。 本当にお二人には感謝の言葉を伝えたいです。本当にありがとうございました。」

・次回への意気込み
「このような機会を活かすことができなかったのが非常に悔しかったですし、何より頑張ってくださったお二人に貢献しきれなかったのが心残りです。なので、もし次回このような機会が回ってきたり、自ら挑戦することがあれば最大限の結果を出して、応援してくださる方々やチームメイトに貢献したいと思います。次はできれば自分もドライバーとして出れたらいいですね(笑)」

リザルト

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