エクストリームE 集中的なテスト走行を実施
電動オフロードレースの新シリーズ「エクストリームE」は、1週間の集中テストを完了させた。
テスト走行には多くの有名ドライバーたちが参加し、競技車両となる「ODYSSEY 21 E-SUV」を走らせた。
集中テストを実施
6日間のテスト走行は南フランスのシャトー・ドゥ・ラストゥールで行われた。
車両開発を行っているスパーク・レーシング・テクノロジーにとって、今回の大規模テストはトップドライバーからのフィードバックを得て、チャンピオンシップの車両開発をする重要な機会となった。
運営コメント
エクストリームEの創設者兼CEOであるアレハンドロ・アガグは、今回のテストについて以下の様に語った。
「エクストリームEにとって今週は重要な一週間でした。テストコースでの1マイルごとの走行は非常に重要な学習の機会となります。ドライバー達がポジティブな反応を見せてくれたことは、シリーズに大きな自信を与えてくれました。今までで最も集中的なテストを行ったスパークレーシングテクノロジーチームの努力に感謝しています。大成功だったと言っていいと思います」
スパーク・レーシング・テクノロジーのテクニカルディレクターを務めるテオフィール・グザンもコメントした。
「シャトー・ドゥ・ラストゥールでのテストには、多くの様々なスタイルのドライバーが参加してくれた。1年前に初めてマシンをテストして以来、様々な進歩を目の当たりにしてきました。もちろん、まだ学ぶべきことや適応すべきことがありますが、それがテストの本質なので、今週は非常に有益なものとなりました。また、ドライバーからのフィードバックは本当に有益でした。このクルマの大きな特徴は適応性で、様々なドライバーのスタイルに合わせて微調整を加えることができます。つまりチームがこのクルマをチューニングしてすぐに結果を出すことができることを証明しているのです。この選手権の競争力の高さを示す素晴らしい兆候です。」
また、このテストはエクストリームEのパートナー企業にとっても貴重な学びと開発の週となった。
コンチネンタルタイヤは荒れた地形でも問題なくフルパワーでオフロードを走れることを証明した。
豪華な参加ドライバー
今回の集中テスト走行に参加したドライバーには、元ジュニア・ワールド・ラリー・チャンピオンで、ラリークロスでも複数回の優勝経験を持つパトリック・サンデルや、FIAヨーロピアンラリー選手権レディストロフィー優勝者のケイティ・ムニングス、更にはFIA世界ラリークロスチャンピオンのティミー・ハンセンもいた。
ラリー界以外からも有名ドライバーが参加し、2度のFIAフォーミュラEチャンピオンのジャン・エリック・ベルニュをはじめ、ジェローム・ダンブロジオやソフィア・フローシュ、事故で両足を失くしたレーサーであるビリー・モンガーなどがコックピットに乗り込んだ。
また、個人的にテストに参加したため、名前を公表できない有名ドライバーも数名いたようで、そのうちの一人であるメルセデスF1のバルテリ・ボッタスは、後に自身のソーシャルアカウントでテスト参加を公表した。