人工樹木テクノロジーを視察
フォーミュラEにワークス参戦をしているアウディチームのドライバーであるルーカス・ディ・グラッシとダニエル・アプトが、バイオテクノロジーを専門とする新興企業であるメキシコのバイオミテックを訪れ、人工樹木を使用した浄化装置の見学を行った。
メキシコでは自動車によって排出される有害ガスが多く、そんな環境問題に対応するために先進的なバイオテクノロジーを取り入れ始めている。
ここで作られている人工樹木は自然の中にある様々な有機物を利用して、排出ガスを分解していくことを促進させる働きがある。
装置の中の微生物は素早く有害物質を排除し、付近の空気洗浄を行う。
実際に町中に設置された装置の1つあたりの効果は、368本の木に相当するほどの能力があり、たった一つの装置で付近を森の中と同等の浄化能力にすると言うことになる。
単純に有害物質を吸収するのではなく、同時に有機物を生産できる点はどの化学製品よりも優れているところだ。
この様な装置が町中に多く設置されると、問題になっている環境破壊や有害ガスの被害が大きく減少していく可能性が高くなるだろう。
また、完全な排出ガス0を達成する前に、排出ガスの空気中の割合を全く環境に問題が生じない数値まで下げることも可能になっていくだろう。