フォーミュラE Gen3 Evoが発表

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フォーミュラEが第3.5世代レースカーGEN3 Evoを発表した。

GEN3 Evoの技術的強化点は多く、特に大きな進化はAWD化が可能な点だろう。
FIAのシングルシーター用レーシングカーとしては最速の0-100km/h加速1.86秒を記録する。
より速く、強く、俊敏になったGEN3Evoは、予選ラップを約2秒短縮する予想だ。
空力でも進化を行い、大型のフロントウィングを投入した。
更に、新しいボディキットはシャープな見た目になり、Gen3のやや太いフォルムがなくなったことで、より近いホイールトゥホイールのバトルを実現する。
注目のAWDシステムは、フォーミュラEでは初となる試みであり、予選、レーススタート時、アタックモードで使用可能となる。
AWDはパフォーマンスと戦略の両方を向上させ、ドライバーとファンにエキサイティングなレースを提供する。
タイヤも改良され、全天候型に最適化されたハンコック・イオン・タイヤは、リサイクル素材とサステイナブル素材を35%使用し、グリップ力が5~10%向上する。

GEN3_EVO_SPECS_16x9-FINAL

・加速:FIAのシングルシーターレースカーとしては最速の0-60mph加速1.82秒(0-100km/h加速1.86秒)
・タイム:GEN3から推定2%の性能向上を実現し、モナコサーキットでの予選ラップを約2秒短縮。
・ボディ:再設計されたアグレッシブなボディキットは、より近いホイールトゥホイールを実現。
・駆動:フォーミュラEカーでは初となる全輪駆動(AWD)
・タイヤ:リサイクル素材と持続可能な素材を35%使用し、グリップ力が5~10%向上(GEN3仕様比9%増)
・最高速:200mph (322km/h)
・回生ブレーキ: 600kwの回生ブレーキ能力を最適化し、レースに必要なエネルギーの50%近くをレース中に生み出す。
・エネルギー効率: 90%以上
・持続可能なバッテリー: 倫理的かつ持続可能な採掘基準に基づいて選択されたバッテリーセル鉱物のサプライヤー。
・ライフサイクル: バッテリーセルのセカンドライフとリサイクル、リサイクルカーボンファイバーや麻などの天然素材をシャシーに採用。
・充電機能: レース中に30秒間の600kw高速充電を行い、エネルギーを追加できるように設計。

フォーミュラEのジェフ・ドッズ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べている。

「GEN3 Evoは、フォーミュラEの進化における画期的な章を告げるものであり、持続可能な形で達成されるイノベーションとハイパフォーマンスへの献身を体現するものです。前例のない加速と先進的な空力設計を特徴とするこのマシンをモナコでお披露目できたことを光栄に思う。真に優れた能力とパフォーマンスで世界中のドライバーとファンを魅了し、レースのスリルをさらに高めるだろう」

FIA会長のモハメド・ベン・スライエムは次のように述べた。

「FIAとフォーミュラEは、この新しいGEN3 Evoレーシングカーの開発プロセスに懸命に取り組んできました。FIAとフォーミュラEの両チームが、競争力のあるレースを提供しながら、持続可能なモータースポーツの限界を押し広げるという共通のコミットメントを明確にするために、懸命に取り組んでくれたことに感謝したい」

新型車両は2025年シーズンに投入予定となっており、各チームは新型車両で新たなスタートを切ることになる。

出典:https://fiaformulae.com/en/news/496038

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