フォーミュラE GEN4のサプライヤーが発表

フォーミュラE GEN4のサプライヤーが発表

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2026/2027年に開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権のシーズン13でデビューするGEN4レースカーのサプライヤーがFIAによって決定され、フォーミュラEの進化と成長が見え始めた。

GEN3

シーズン9ではフォーミュラEのGEN3時代への進化が行われた。
新型のGEN3マシンで行われた2022/2023年のキャンペーンは、8年間にわたるフォーミュラEレースと、フォーミュラEのチームとエンジニアが学んだすべての集大成であり、高性能、効率性、持続可能性の頂点だった。
GEN3は以前よりも軽く、小さく、速く、持続可能であり、主要自動車メーカーが消費者向け自動車市場で次の一手を打つ際にインスピレーションを与え、参考にするような最先端の機能が数多く組み込まれている。
また、最も効率的なレーシングカーであり、消費したエネルギーのほぼ50%をパワートレインで再利用し、最大600kWのエネルギー回生を実現した。
そんなGEN3は数多くの記録を更新しており、選手権最速の平均ラップタイムと最高速を記録した。
更に、レースリーダーの数やオーバーテイクの数も、どのシーズンよりも多く、ほとんどのレースで3桁のオーバーテイク数が記録された。Start-generic

GENBETA

2023シーズンが終了した後、フィナーレの舞台となったロンドンのコース上で、次世代のフォーミュラEマシンをテストした。
革新的な電気レーシングカー「GENBETA」は、ロンドンの屋内ストレートで最高速度218.71km/hを記録し、屋内陸上速度の世界記録を大きく更新した。
GENBETAがロンドンでギネス世界記録に挑戦したことで、四輪駆動と50kWの追加パワーが次にもたらすものを垣間見ることができた。
GENBETAのマシンは、GEN3レーシングカーのポテンシャルを効果的に「開放」するために、さまざまな改造が施されている。
バッテリーの出力はGEN3の350kW(475馬力)から400kW(543馬力)に強化され、フロントパワートレインキットをトラクションで作動させることで、フォーミュラEカーで初めて全輪駆動を実現した。
バッテリーの充電は、タイトルパートナーであり、選手権の公式充電パートナーでもあるABBによって行われた。
フォーミュラEのオフィシャルタイヤサプライヤーであるハンコックタイヤが開発した新タイヤは、ウォームアップが速く、ピークグリップが向上する新しいタイヤコンパウンドだ。
GENBETAは今後も調整を続け、フォーミュラEの次の世代となるGEN3.5となり、シーズン11と12でサーキットを走る予定だ。
フロントパワートレインの駆動が最も大きな違いとなり、更に特定のシナリオにおける4輪駆動の使用、よりソフトコンパウンドで速いタイヤ、ボディワークやエアロの微調整などが可能性として検討されており、ラップタイムは現状のGEN3よりも数秒速くなると予想されている。
そしてその先にあるGEN4時代は、フォーミュラEが世界選手権の最先端を走り続けることを確実にするために、シリーズに次の大きな飛躍をもたらすだろう。

 

GEN4

GEN3と同様、GEN4の入札プロセスでは、持続可能性がフォーミュラEの重要な柱として取り上げられた。
サプライヤーは、製品の持続可能性を最適化し、ライフサイクル評価プロセスを通じて総排出量と資源消費量を削減するために講じているすべての措置を、最初から明らかにすることが求められた。
マシンの詳しい情報はまだ確定していないが、各パーツの供給サプライヤーは少しづつ発表されている。

GEN4マシンは、これまでのモデルと同様にネット・ゼロのレーシングカーとなる。

シャシー:スパーク・レーシング・テクノロジーが継続されることになり、フォーミュラE設立当初から変わらず、フォーミュラEにシャシーを供給する。

バッテリー :ポディウムATが供給することになった。ポディウムATはモータースポーツプロジェクトで成功を収めているイタリアの会社であり、FIA世界選手権のシングルサプライヤーは初めてとなる。

フロントパワートレイン: マレリが供給することになり、FIAとの長年にわたる協力関係を拡大する。

タイヤ:ブリヂストンが10年半ぶりにFIA世界選手権に復帰する。

出典:https://www.fiaformulae.com/en/news/486580/formula-es-gen4-suppliers-confirmed

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