モーターショーで発表された次世代電気自動車たち

モーターショーで発表された次世代電気自動車たち

LINEで送る
Pocket

ジュネーブで予定されていたモーターショーがコロナウイルスによってキャンセルされてしまい、多くのメーカーが新車の発表やコンセプトカーのお披露目をすることができなくなってしまった。
モーターショーの中止に伴い、各メーカーは最新の電気自動車をオンライン上で公開した。
今回は公開された新型電気自動車の中からアウディ BMW フォルクスワーゲン ダチア ルノーの最新車のまとめたフォーミュラE公式動画を紹介する。
フォーミュラEにワークス参戦しているメーカー等が作ったロードゴーイングカーをチェックしていく。

「アウディ e-tron S / スポーツバックS」
出力 355馬力 – 430馬力
航続距離 386km
0-100km加速 4.3秒

現在開発が続けられているe-tron S/スポーツバックSは、アウディがこれまでガソリン自動車のハイパフォーマンスモデルに付けてきた歴史がある「S」の称号を付けられた電気自動車である。
フロントには1つのモーター、そしてリアには2つのモーターを搭載し、合計で3つのモーターを同時に駆動させる特徴がある。
通常の走行時はリアに搭載された2つのモーターを使って走行するが、ドライバーが追加パワーを欲した時や、スリッピーな路面ではフロントのモーターも駆動してパワーを上げたり姿勢を制御しやすくする設定になっている。
そしてこの車両にはフォーミュラEでお馴染みの「ファンブースト」に近い、時間制限がある瞬間パワー発生モードが存在しているようだ。
通常時の最高出力である430馬力から70馬力アップし500馬力を発生させるモードは約8秒間のみ利用できる。

「BMW i4」
出力 530馬力
航続距離 600km
0-100km加速 4秒

2021年に量産を行う予定で開発を進めているi4はBMWの次世代電気自動車として高い注目を集めている。
フルパフォーマンスでは530馬力を発生させるモーターは航続距離でも他社をリードしている。
モーターはリアに置かれており、後輪が駆動する。
内装は湾曲型のデザインが豊富に取り込まれており、エアコンや細かな材料の選択等をBMWが行って仕上げた本気の車両である。
車両正面にはBMWの特徴であるキドニーグリルが存在するが、冷却目的ではなくデザインの一部として機能しているようだ。
また、BMWは最近ロゴを変更しており、i4にも新しくなったフラットなロゴが入っていた。
値段はまだ公表されていないが、BMWファンはもちろん、EV界では大きな存在感を出すことになるだろう。

「フォルクスワーゲン iD.4」
航続距離 500km

iD.4はフォルクスワーゲンが多くの成功を収めたiD.3の後継車となる。
主な市場はアメリカになることが予想されているiD.4だが、未来的なデザインや83kwhのバッテリー容量等、世界各国で多くの販売台数を記録できる車両となっている。
最初に後輪駆動モデルが登場し、その後4WDモデルが出る予定となっている。
iD.3のバージョンアップも予定されているフォルクスワーゲンの電気自動車部門は、今後更に活性化されていくことは間違いないだろう。

「ダチア SPRING」
航続距離 200km

ルノーの傘下であるダチア社が大衆向けEVとして発表したのがSPRINGだ。
何と言ってもこの車両の魅力は値段だろう。
正式な価格は発表されていないが、予想では100万円を切ると考えられており、遠出をしない大衆向けにアピールしていくことになる。
主に中国での売り上げをメインに作られているが、ヨーロッパでも価格の安さを武器にして多くの人が買う可能性は高い。
こちらも発売は2021年を予定しているので続報があるだろう。

「ルノー MORPHOZ」

ルノーが全く新しいコンセプトカーを発表した。
この車両はなんと全長が伸縮するのだ。
車両前部と後部が伸びて長距離での走行に最適化され、町に入れば車両は小さくなり取り回しが良くなると言うものだ。
シティモードでは4.4mの全長だが、長距離航続モードでは4.8mになり、更に室内も拡張されて快適性が向上する。
シートは後方向きに回転でき、自動運転レベル3のシステムが導入される予定になっている。
2025から2027年を目標に開発を続けていく予定になっているが、もしこのような車両が登場したら車の利便性や快適性は一気に向上していくことになるだろう。

LINEで送る
Pocket