最高級EV ピニンファリーナ バッティスタの限定車が登場

最高級EV ピニンファリーナ バッティスタの限定車が登場

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フォーミュラEは電気自動車の開発や浸透に貢献している数少ないモータースポーツであり、電気自動車の可能性を発信し続けている。
現在ではパワーも上がり、最高速は280kmにまで上がったが、ピニンファリーナ社が制作した「バッティスタ」はフォーミュラEを遥かに凌ぐパワーを出す。

ハイパーカーの限定モデル

ピニンファリーナは90年前設立された歴史あるデザインハウスである。
今回発表された「バッティスタ アニヴェルサリオ」は「バッティスタ」の限定モデルであり、バッティスタと同じパワートレインを搭載して350 km / hまで加速する事が可能となっている。
その最高速は1,400kW(1,900馬力)のパワートレインを搭載することで実現しており、大手スーパーカー/ハイパーカーと比較しても高い馬力を誇る。
このような車両を構築することを想像していた者は少なかっただろう。
現在予約受付を行っているバッティスタは150台の生産を予定しているが、この限定車はたった5台の生産となるため、大富豪のコレクター等が手に入れようとするだろう。20 03 19 1

エアロとホイールの改良

通常のバッティスタと同じ動力性能を備えたバッティスタ アニヴェルサリオだが、改良されたカーボンファイバーフロントスプリッターとサイドブレード、そしてリアディフューザーにも手が加えられており、更には特注のリアウィングも付く等、多くの新しいエアロ機能を導入している。
足回りのホイール部分で軽量化も図られており、通常のバッティスタからサスペンション下部だけで10kgの軽量化に成功した。
モータースポーツにインスパイアされた白いサイドウォールライティングや、新設計のアルミホイールにより外観も変化した。20 03 18 2

インテリアは、黒アルカンターラで飾られており、外装のブルーとは印象が大きく変わる。
限定モデルであるアニヴェルサリオには1930年にカロッツェリアピニンファリーナが会社を設立したことに敬意を表して、サイン入りの「Pininfarina 90」ロゴとドアプラークが付く。

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全てに注力した電気自動車

見た目だけでなく、走行性能やドライバビリティを追求したアニヴェルサリオは多くの走行テストを続けてきており、そのテスト走行を担当する責任者は元マヒンドラレーシングのドライバーであるニック・ハイドフェルドだ。
彼はフォーミュラEチャンピオンシップで44レースに参戦し、レーシングドライバーキャリアは20年に及ぶベテランレーサーだ。
開発ドライバーを務めるニック・ハイドフェルドはバッティスタについて以下の様に語った。
「私は世界最速のロードカーとレースカーを操縦してきました。その中でもバッティスタほど強力なものを運転したことはありません。この車はサーキットを走るレースカーよりもハイパワーで最高速も凄まじいですが、純粋なレーシングマシンではありません。あらゆる状況での運転性が主な焦点です。今回私はバッティスタのテストと開発に集中し、技術的継続可能性とモビリティ革新に貢献していきたいと思います。」

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今後数か月でダイナミックテストを開始するため、2020年夏頃には、5台のバッティスタアニヴェルサリオを含む155台のバッティスタがテストドライブで利用できるようになる。

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