フォーミュラE プレシーズンテスト タイム結果

フォーミュラE プレシーズンテスト タイム結果

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フォーミュラEの2022年シーズンへ向けたプレシーズンテストが、バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで行われた。
4回行われた各セッションのタイムボードは以下の通りだ。

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最初のセッションでトップタイムを記録したのはジャガーレーシングのサム・バードとなり、2番手にはベンチュリーへ移籍したルーカス・ディ・グラッシが入った。
ベンチュリーは、チームメイトのモルタラも4番手と好タイムを記録し、幸先の良い滑り出しとなった。
また、9番手と10番手に入ったチャンピオンチームのメルセデスは約90周を走り切り、他のチームよりも多くの周回数を記録して安定感を見せた。
日産は、新たに加入したマクシミリアン・ギュンターが11番手、セバスチャン・ブエミが13番手と中団に着けた。

 

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2回目のセッションでは、エンビジョン・レーシングのロビン・フラインスがトップタイムを記録した。
唯一の26秒台を記録し、混戦の2番手以降にも少しアドバンテージを持ったタイムとなった。
午前のセッションでも3番手タイムを記録したフラインスは、初日を良い感触で終えた。
2番手には0.173秒差でジャン=エリック・ベルニュ、3番手にアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが入り、テチータの2台が揃って上位に入った。
両者のタイム差は0.002秒と近い。
4番手にはニック・キャシディが入り、エンビジョンレーシングも2台揃って上位タイムを記録した。
日産は午前からポジションを上げ、8番手と9番手タイムを記録した。
チャンピオンチームのメルセデスは、ニック・デ・フリースとストフェル・バンドーン共に、午前とはまた別のプログラムを与えられていたようであり、レースシミュレーションやシステムの慣らしまで、様々なチェックを行っていた。
午後のセッションは15時30分からの予選シミュレーションのために、一時セッションが中断された影響もあり、最多周回も18周と少なかった。

 

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次の3回目のテストセッションでは、テチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタがトップタイムを記録した。
26.7秒は前回のトップタイムを上回るタイムだ。
しかし、後続も非常に接近したタイムを記録しており、2番手のニック・キャシディは0.007秒差、ジェイク・デニスとオリバー・ローランドも0.1秒差以内に入った。
メルセデスは5番手と9番手に入り、トップとのタイム差も小さい。
日産はアタック走行を行うことはなく、18番手と20番手でセッションを終えた。

 

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セッション4も良いコンディションで進み、各車が順調にタイムを伸ばした。
トップタイムである1分26秒045を記録したのは、メルセデスのストフェル・バンドーンだった。
全体ベストタイムを大幅に更新したが、これは路面温度の上昇や、サーキットにラバーが付いたことによる影響が大きいだろう。
それでもセッショントップタイムはチャンピオンチームに勢いを付けたはずだ。
チャンピオンのニック・デ・フリースも4番手と好位置に入り、メルセデスが強さを見せた。
2番手にはベンチュリーのエドアルド・モルタラ、3番手にはアンドレッティのジェイク・デニスが入った。
日産は13番手と16番手と下位に沈み、トップタイムからは少し話される形でテストセッションを終えた。
また、エンビジョンから走行したアリス・パウエルは女性ドライバーとして注目された。
ジャガーのシミュレーター・ドライバーを経験している彼女は、両セッションでステアリングを握った。

 

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最終セッションとなるセッション5もドライコンディションで進行した。
ベンチュリーのエドアルド・モルタラがプレシーズンテストの最終セッションで最速タイムを記録し、プレシーズンテスト最速でシーズン開始を待つこととなった。
セッションは6時間で行われ、最終的にトップタイムを記録したモルタラは1分25.763秒を記録した。
火曜日にメルセデスのストフェル・バンドーンが記録したタイムを更に更新してみせた。
2番手にはテチータのジャン-エリック・ベルニュが0.041秒差で続き、メルセデスのストフェル・バンドーンが3番手タイムを記録してトップ3入りとなった。
最終セッションはタイムも非常に僅差となり、8番手タイムのフラインスでもトップから0.155秒差となった。
現チャンピオンのニック・デ・フリースは6番手タイムを記録し、トップと遜色ない速さを見せた。
注目のルーキードライバーであるアンドレッティのオリバー・アスキューは17番手で終了し、トップからは0.7秒程離される形となった。

プレシーズンテストとして行われたバレンシアテストは、全ドライバー合計で4,100周以上を走行し、総走行距離は約14,000kmに達した。
1月28-29日にサウジアラビアで開催される開幕戦ダブルヘッダーに向けて、各チームはシミュレーター作業や開発作業は急いでいる。

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