ギュンター、ペナルティによって表彰台を失う
フォーミュラE 2019/2020シーズン開幕戦で初の表彰台を獲得したかに思われたマキシミリアン・ギュンターだったが、ペナルティで表彰台を取り消された。レース後にギュンターはペナルティについてインタビューを受けた。
新ルールの影響でのペナルティ
BMWドライバーであるギュンターにとって、記憶に残り続けることになると思われるサウジアラビアE-Prix。ギュンターにとって、BMWへ移籍し、最初のレースウィークとなったのが今回のサウジアラビアE-Prixだったが、レース2でペナルティを受けて順位を落とすことになった。ギュンターにとって初の表彰台を獲得し、BMWチームが1-2フィニッシュを達成した様に見えたが、FIAからレース後に審議結果が決定し、ギュンターはセーフティカー中の追い抜きを行ったとしてタイムペナルティーを与えられ降格した。
上位が接戦だったこともあり、表彰台からノックオフされただけではなく、上位から大きく脱落することとなり、最終的に総合11位となった。
ギュンターのコメント
ギュンターはペナルティを受けることとなった追い抜きについて以下の様にコメントしている。
「当然のことながら、そのようなペナルティを事前に把握し対応することは困難です。セーフティカーランの解除後の状況は不明であり、とにかくドライビングに必死でした。前方を走っていたバンドーンはアタックモードゾーンへの侵入を決定しました。それにより、私は彼とわずかに接触し、車の前部を損傷しました。私はその時にすでに彼と並んでいて、スローダウンしての後戻りはできませんでした。一連の動きはルール上で問題にはならなくなることを望んでいました。しかしレース関係者はこれをレギュレーション違反と判断しました。私はこの決定を受け入れなければならないと思います。結果は断念でしたが、強いレースを行い、表彰台でフィニッシュするスピードを持っているという事実は残っています。シーズンの通して更に強化していきます。そして、シムズの勝利を祝いたいと思います。チームにとって大きな成功です。この強力なパフォーマンスを可能にしてくれたすべての人に感謝します。」
ドラゴンレーシングで昨シーズンを終えたギュンターは現在22歳。2019/2020シーズンは、BMWワークスチームでドライブする機会を獲得した。バレンシアでのプレシーズンテスト中に好タイムを記録したギュンターは、サウジアラビアのシーズン開幕戦でも好調を維持して印象的なスタートを切った。
それでも速さを見せたBMWチーム
BMWモータースポーツグループのディレクターである、イェンス・マーコートは以下の様に語った。
「マクシミリアン、おめでとう。ペナルティは残念でしたが、彼のパフォーマンスを誇りに思うことができる。彼は完璧なレースを走ったと感じている。昨シーズンの経験を活かして今後のレースで自分たちのパフォーマンスを発揮することが重要だと知っています。それでも今日はチームのパフォーマンスを誇りに思っています。」
ギュンターのチームメイトであるアレックス・シムズは、ラウンド1とラウンド2の両方の予選でポールを獲得し、ディルイーヤでのラウンド2では勝利した。BWMチームはギュンターへのペナルティがなかった場合は、1-2フィニッシュを達成していた。