フォーミュラE 第11戦 ベルン EPRIX 決勝ハイライト
半世紀以上の時を得て、ベルンでのモータースポーツが帰ってきた。
ベルンはスイスの首都でありながら、旧市街は非常に歴史のある建物が多く並ぶ。
戦いの舞台は旧市街とローゼンガルデン公園を繋ぐレイアウトとなっている。
地元のドライバーとして日産のブエミ、ベンチュリーのモルタラがファンの期待を背負う。
そのブエミは予選で好走を見せ、3番手を獲得した。
2番グリッドはエバンス。
ポールポジションを獲得したのはチャンピオンシップをリードするベルニュとなった。
アクシデントによりレースが一時中断
レーススタートと同時に地元開催で熱くなるブエミがエバンスに仕掛ける。
しかしトップのベルニュに詰まりポジションは変わらず。
後方では1台が接触でスピンし、コースを半分塞ぐ形で止まる。
上位でも、4番手を走行していたウェーレインが最初のシケインでバリアにヒットし、後方車両は進路を塞がれ多くのマシンがストップ。
このアクシデントで赤旗が提示され40分以上の中断の後、各車両のポジションをリフレッシュして再スタートが行われた。
リスタート後はトップベルニュにエバンスがぴったりとマーク。
ハイレベルなレースの中盤
20分経過時に最初のアタックモードでサイドバイサイドまで持ち込むが、オーバーテイクには至らず。
その後、2回目のアタックモードでも各コーナーでマシンを並べるが、ベルニュの巧みなラインに阻まれ順位は変わらず。
少し後方ではベルニュのチームメイトであるロッテラーがアタックモードを利用しギュンターを捕らえて5番手に浮上。
そのままの勢いで4番手のバードにプレッシャーを与え、バードはブレーキングでタイヤロックさせてしまいロッテラーが4番手に更にポジションアップ。
ベルニュがトップを守り切り優勝
残り時間1分を切った頃、このまま終わるかと思われたレースに突如雨が降り始める。
逆転を狙うエバンスは限界までベルニュに接近しプレッシャーを与えたが、最後までベルニュがトップを守り切り優勝。
2位には激しいバトルを演出したエバンス。
3位には地元開催でしっかり結果を出したブエミが入り、表彰台を獲得した。
今回のレースでベルニュはチャンピオン争いでもかなり有利なリードを築き、次戦でのチャンピオン決定が現実的になってきた。