ポルシェの電動ハイパーカー ミッションXコンセプト

ポルシェの電動ハイパーカー ミッションXコンセプト

LINEで送る
Pocket

ポルシェのスポーツカー誕生75周年を記念して作られたミッションXコンセプトは、サーキット走行を視野に入れた、先鋭的で新しい電動ハイパーカーを目指している。

2015年にポルシェの電動化への動きが始まった後、フォーミュラEへの参加も開始し、2023シーズンはチャンピオンシップを争うチームの一つとなっている。

ポルシェは、第10戦ジャカルタ後にミッションXコンセプトと名付けられた最新の電動自動車を公表した。
ルマンのハイパーカーにインスパイアされたコンセプトカーは、ル・マン24時間レース100周年を記念して登場した。
ル・マン24時間レースはポルシェが何度も優勝している歴史あるレースであり、ポルシェはこのレースで多くの経験を積んできた。
ミッションXコンセプトの公式なパフォーマンス数値は発表されていないが、野心的な技術目標をいくつか掲げている。
そのひとつであるニュルブルクリンクのラップタイムは、メルセデスのハイパーカー「AMG One」(6分35秒)が保持しているが、ポルシェはこのタイトルを獲得することを確信している。
類似の電動ハイパーカーの数値を考慮すると、1000kW(1500馬力)以上になる可能性がある。
そこから重量の軽量化やマシンバランスの最適化を行い、市販車最速記録を狙うことになる。

ポルシェ取締役会会長のオリバー ブルーメは次のように語った。

「ポルシェ・ミッションXは、未来のスポーツカーのための指標です。959、カレラGT、918スパイダーと同様、ミッションXは未来のコンセプトカーを進化させるための重要な原動力となります。 ポルシェは常に変化し続けることでポルシェであり続けているのです」

搭載される900ボルトのシステムアーキテクチャにより、急速充電が非常に高速で可能となる。
既存のタイカン・ターボSを800ボルトの充電ステーションに取り付けた場合、20分強で5%から80%まで充電できるため、ミッションXは更に急速充電ができることとなる。
外観は戦闘機スタイルのガラスキャノピーや上向きに開くドアに、ル・マンレーサーの象徴である917のデザイン要素を見ることができる。
無駄のない流線型のデザインは、責任者であるミハエル・マウアーと彼のチームによるものだ。
ミハエル・マウアーは次のように語った。

「ミッションXは、ブランドに対する明確なコミットメントです。このコンセプトはモータースポーツのDNAとラグジュアリーな印象の共生を象徴しています。ポルシェのモータースポーツプログラムに敬意を表し、ミッションXはレーシングタイプのロードカーであることを約束します」

未来的なフォルムのコンセプトカーだが、ポルシェはコンセプトカーをほぼそのままの状態で完成させた実績を持っているため、ポルシェがゴーサインを出せば、同様の車両が公道を走る姿を見ることができるだろう。

出典:https://fiaformulae.com/en/news/425346/porsche-pulls-the-covers-off-the-mission-x-concept

LINEで送る
Pocket