フォーミュラE マセラティがGen3カラーリングを発表
マセラティMSGレーシングはGen3マシンのカラーリングを発表し、フォーミュラE初参戦のシーズンに向けて意気込みを語った。
マセラティの本拠地であるイタリア・モデナで、マセラティの象徴であるブルーカラーに身を包んだ”マセラティ・ティーポ・フォルゴーレ”を発表した。
マセラティの輝かしい伝統の中でも最初の電動レーシングカーであり、レーストラックでのイノベーションを一般道に応用することによって、ブランドの電動化において大きな役割を果たすことが期待されている。
マセラティ ティーポ フォルゴーレは、マセラティ初のレーシングカーであるティーポ26をオマージュしたモデルだ。
アルフィエリ・マセラティがシチリアの曲がりくねった山道で圧巻のパフォーマンスを披露し、1926年のタルガ・フローリオで優勝を飾り、それから96年後の現在、マセラティ・ティーポ・フォルゴーレはマセラティMSGレーシングの新時代を象徴していくことになる。
また、マセラティの電気自動車であるフォルゴーレシリーズに対するコミットメントを体現している。
チーム代表のジェームス・ロシターは次のように語った。
「何カ月も前から待ち望んでいたマセラティ・ティーポ・フォルゴーレのカバーを外すことができ、とてもうれしく思っています。マセラティのプレステージとMSG(モナコ・スポーツ・グループ)の連携により、私たちは勝利するためのコンビネーションを手に入れたと信じています。現段階では何らかの予測を立てることは非常に難しいですが、競争力のあるパッケージとエド(モルタラ)とマックス(ギュンター)がハンドルを握ることで、成功するシーズンになると確信しています」
昨シーズンのドライバーズチャンピオンシップで3位となったエドアルド・モルタラは次のようにコメントした。
「マシンはいい感じですが、改良はこれから必要でしょう。Gen3はGen2からの大きなステップアップであり、フォーミュラEの新時代となります。我々のマシンを見ると、2023年のグリッドに並ぶ他のマシンとはまったく違うので、メキシコのコースでは間違いなく目立つでしょう。この数カ月間、我々は開発サイクルを進めてきており、今のところ状況は良好ですが、まだ判断するには早すぎます。シーズン開幕に向けてパフォーマンスを磨き最適化していきます」
マキシミリアン・ギュンターもコメントした。
「マシンの見た目も素晴らしいし、ドライブしていても素晴らしいフィーリングです。パワーアップや、軽量化、回生ブレーキの改善によってGen2よりも大きな進化を遂げています。テストではパフォーマンスと信頼性の面で前向きな一歩を踏み出すことができたので、開幕に向けて作業を続けたいと思います。テストが好調だったので、メキシコシティでの開幕戦に照準を合わせていけると思います」
マセラティ・コルセの責任者であるジョバンニ・スグロは次のようにコメントした。
「フォーミュラEに参戦する唯一のイタリア高級自動車ブランドとして、これもまたユニークなマイルストーンの達成と言えるでしょう。マセラティは、これまで多くの選手権に参戦し、その足跡を残してきました。マセラティ・ティーポ・フォルゴーレを発表することは、私たちの大胆さを示すものであり、競争心とその先のレースへの決意を再確認させるものです。マセラティの故郷であるモデナの中心で、マセラティ初の完全電気自動車レーシングカーが公開されるのは素晴らしいことです。その性能を確かめるのが待ち遠しいです」