マセラティがフォーミュラE参戦を発表

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マセラティは、フォーミュラEが導入を予定している「Gen3」がデビューするシーズン9からFIAフォーミュラE世界選手権に参加すると発表した。

マセラティは60年以上振りにシングルシーターレースに復帰することになる。
また、フォーミュラEに参戦する最初のイタリアンブランドとして歴史を刻むことになる。

マセラティはモータースポーツと深い関りがあり、長い歴史の中で数々のハイライトを持っている。
96年前にマセラティ兄弟がレースデビューのために車をドライブしたことをきっかけにマセラティは誕生したため、レースこそがマセラティのDNAである。
マセラティのトライデントのバッジは、1926年のシチリア山岳耐久レース、タルガ・フローリオで初めて登場し、アルフィエリ・マセラティがハンドルを握りクラス優勝を果たした。
その後もモータースポーツを続けたマセラティは、1957年にF1世界選手権を制覇し、1958年には女性として初めてF1グランプリに出場したマリア・テレサ・デ・フィリッピスがドライブした。
2000年代には、スーパーカーであるMC12がFIA GT1に参戦し、2004年から2010年の間に14個のタイトルを獲得して圧倒的な性能を見せた。

マセラティCEOのダビデ・グラッソは、マセラティのレースにおける伝統が、フォーミュラE世界選手権と完全に合致すると感じており、電動モーターレースシリーズへの参戦によって、マセラティの新しい時代の幕開けを意味することを熱望している。
また、世界クラスのモータースポーツに参戦することで、マセラティの電気自動車「フォルゴーレ」の性能や知名度を前進させることも目指しており、サーキットでの経験を活かしてロードカーにフィードバックさせることを狙う。
マセラティCEOのダビデ・グラッソは以下の様に語った。

「私たちは、今後のレース界の主役とも言える場所に戻ってこられたことを大変誇りに思います。私たちは情熱と革新性を持っており、世界レベルの優れたレース活動の長い歴史があり、将来にわたってパフォーマンスを発揮する準備が整っています」

「より高いパフォーマンス、ラグジュアリーさ、イノベーションを求める競争の中で戦うことがマセラティを最も効果的に表現するのです。もちろん、フォーミュラEへの参戦によってマセラティの電気自動車であるフォルゴーレの成長を行える利点もあります。だからこそ、私たちはFIAフォーミュラE世界選手権に参戦し、世界中の市街地でマセラティを未来へと前進させることにしたのです」

ステランティス・モータースポーツの上級副社長であるジャンマルク・フィノは以下の様に語った。

「マセラティのレース復帰に一役買うことができたのは、ステランティス・モータースポーツにとって大きな喜びです。マセラティフォーミュラEは、我々のロードスポーツカーのための高効率な電動パワートレインとインテリジェントなソフトウェアの開発を加速させるための技術的な実験室となるでしょう。フォーミュラEは開発のための完璧なチャンピオンシップであり、我々はイタリアンブランドとして初めて参加することを非常に誇りに思っています」

フォーミュラEのCEOであるジェイミー・レイグルは次のように述べた。

「マセラティがFIAフォーミュラE世界選手権の第3世代(Gen3)に参加し、モータースポーツの未来を再構築する役割を担うことを嬉しく思っています」
「フォーミュラEは、世界でも象徴的な都市の中心でレースを行い、世界中のファンにフォローされています。何百万人ものファンは、マセラティが電気自動車ブランドの一つとしてグリッドに並ぶことに興奮することでしょう」

フォーミュラEの創設者であり会長であるアレハンドロ・アガグもコメントした。

「マセラティが世界レベルのモータースポーツに戻ってくる場所としてフォーミュラEを選んだくれたことを誇りに思います」
「ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、電気自動車による最高峰のレースです。ダイナミックで革新的な高性能自動車ブランドが、その技術力を披露するための完璧な環境を提供しています」

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