フォーミュラEがTVRとのコラボレーションを発表
TVRはFIAフォーミュラE世界選手権の公式スポンサーとなり、モナコE-prixおよびロンドンE-prixで活動を開始することを発表した。
TVRは英国を代表する高性能スポーツカーメーカーであり、同ブランドの電動化計画を加速させる上で、フォーミュラEとの新しいコラボレーションは戦略的転換点となると見られている。
TVRの会長であるレス・エドガーは次のように述べた。
「FIAフォーミュラE世界選手権とのコラボレーションは、モナコとロンドンでのE-Prixで開始されます。フォーミュラEの現場での活動は、TVRブランドの変革のみならず、持続可能なネットゼロ・ビジネスへのコミットメントを示すものです。TVRのEV市場参入計画は順調に進んでおり、2024年の新型モデル「グリフィス」と、限定モデル「グリフィスEV」の2モデルをリリースする予定です」
このコラボレーション発表は、TVRが最近行ったリチウムイノベーター大手のEnsorcia社への資金提供およびクリーンテクノロジーに関する提携に続くものだ。Ensorcia社の会長であるダニエル・レイトン氏は次のように述べた。
「TVRやフォーミュラE世界選手権のような有名な組織との関わりは、これ以上ないほど楽しみです。我々は、今後多くの人々へ向けて私たちのテクノロジーを示していきたいと考えています」
フォーミュラEのチーフ・コマーシャル・オフィサーであるマット・スキャメルもコメントした。
「イギリスを代表する象徴的なスポーツカーメーカーであるTVRが電動化へのコミットメントを交わしたことは重要なマイルストーンであり、フォーミュラEの電動化の未来を創るビジョンに沿うものでもあります。TVRは多くの人から愛されるスポーツカーブランドであり、モナコとロンドンのレースで彼らとともに電動化計画を皆様に紹介できることを楽しみにしています」
戦後すぐに創業したTVRは、特徴的なフォルムとハイパワーのエンジンを搭載したスポーツカーとしてイギリスを中心に親しまれているメーカーだ。
製造工程を大幅に変更したロシア人実業家時代の2006年に一度経営破綻をし、300人の従業員が失業した過去を持つが、現在はイギリス人実業家のレス・エドガー氏によって再建が成され、今回のフォーミュラEとのコラボレーションを実現した。
