マクラーレン エクストリームEへ参戦
マクラーレン・レーシングは2022年に「マクラーレン エクストリームEチーム」としてエクストリームEに参戦する。
マクラーレンチームは女性ドライバーとしてエマ・ギルモアを起用する。
エマ・ギルモアの起用はCOP26国連気候変動会議期間中に発表された。
それと同時に、マクラーレン・レーシングのエクストリームEへの参入と、華やかなカラーリングの発表が行われた。
マクラーレンは、2022年からシリーズに参加する新規チームとなり、気候変動の影響に対する意識を高め、エクストリームEのレガシー・プログラムに参加して世界中のファンと共に気候変動対策を行うことを誓った。
発表ではマクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンを筆頭に、マクラーレンの関係者が複数人出席した。
今回女性ドライバー枠のシートを獲得したニュージーランド出身のエマ・ギルモアは、2016年はニュージーランドラリー選手権で史上初そして唯一の女性ドライバーでの優勝を記録した。
ラリー/ラリークロス/クロスカントリーラリーの経験があり、エクストリームEの2021シーズンにベローチェから参戦するなど、豊富な経験を持っている。
チームメイトにはアメリカ人ドライバーのタナー・ファウストを起用することが決まっており、2022年のマクラーレン エクストリームEのドライバーラインアップは完成している。
カラーリングは、COP26の会場となったグラスゴーのケルヴィングローブ博物館でコンセプトが公開され、第1戦では正式カラーリングでレースを戦った。
コンセプトカラーリングは、複数の受賞歴のあるアーティスト兼イラストレーターのヴィック・リーが描いたもので、北極/アマゾン/砂漠/海の4つのバイオームを通してレースカレンダー全体を表現している。
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは次のように述べた。
「エマ・ギルモアをマクラーレン・レーシング初の女性ドライバーとして発表できることを誇りに思います。エマはレースウィナーであり、世界中の複数のレースシリーズでオフロード競技の豊富な経験を積みながら、エクストリームEでその実力を証明しました。私たちのチームの最初の女性ドライバーが、創業者ブルース・マクラーレンの出身地であるニュージーランド出身であることは、とてもふさわしいと思います」
「COP26の期間中にエマの起用を発表し、カラーリングを公開できたことは素晴らしいことです。マクラーレンの精神にあるサステナビリティ、多様性、男女平等への取り組みと共鳴しています」
エマ・ギルモアは次のように述べた。
「マクラーレン・レーシング初の女性ドライバーとなり、大変光栄に思っています。ニュージーランドで育った私にとって、ブルース・マクラーレンとマクラーレン・レーシングはモータースポーツの最高峰に感じます。マクラーレンからエクストリームEに参戦することは特別な機会ですし、このシリーズは平等を表し、地球と社会に影響を与える重要な問題に取り組む素晴らしいプラットフォームです。ラリー、ラリークロス、クロスカントリーラリーなどのスキルに加え、エクストリームEでのこれまでの経験を生かし、次世代の女性ドライバーやエンジニアにポジティブな影響を与えたいです。チームと一緒にシーズンをスタートするのが待ちきれません」
エクストリームEのCEOであるアレハンドロ・アガグもコメントした。
「マクラーレン・レーシングが才能あふれるエマ・ギルモアをエクストリームEドライバーのラインナップに迎え、サステナビリティに関する重要なメッセージを取り入れた独自のカラーリングを発表したことは喜ばしいことです。非常に刺激的な2022シーズンを感じることができ、大変うれしく思っています」
初戦を戦ったマクラーレンは、予選レースこそ苦戦したものの、クレイジーレースで1位を獲得してファイナルレースへ進出する活躍を見せた。
ファイナルレースでは序盤にRXRと接触してクラッシュを喫し、早々にリタイヤとなってしまったものの、十分に戦える競争力を示した。
第2戦までは十分な時間があるため、チームは学習を重ねて更に強くなるだろう。