プエブラE-Prix キャシディが初表彰台獲得

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バージン・レーシングのニック・キャシディは、メキシコで行われたプエブラE-PrixでフォーミュラEキャリアにおける自身初の表彰台を獲得した。

ニック・キャシディは、第9戦プエブラE-Prixで初の表彰台を獲得した。
シーズン序盤では好成績を残すことができていなかったキャシディだが、ようやくフォーミュラEの表彰台に登ることができ、チャンピオンシップポイント18点を追加した。

キャシディは第1レースで壁に接触し、シャシーを損傷して早々にリタイヤを余儀なくされたが、チームは一晩かけてマシンを修復し、日曜日の第2レースでは強力なレースペースを見せた。

第2レースの予選では8位となり、中団からのスタートだったが、決勝ではアタックモードを巧みに駆使して、モルタラ、ウェーレイン、ローランドのトップ3に追いつき、最終的に2位を獲得した。
2位という結果は、これまでのチームの努力が報われただけでなく、キャシディにとっても安心できる結果となった。

「特別な気分だし、何よりも安堵しています。フォーミュラEの最初の数レースはがっかりする結果しか出ず、もっと早くこの瞬間が来るべきだったと思っています。今年は多くの可能性を秘めていて、瞬間的には最速で走ることができましたが、それを示すものがあまりなかったので、今回の結果は今までの流れを変えることができてうれしいです」

「レースでは最速のマシンだと感じていたので、他とは異なる戦略を進めようとし、結果的にうまくいきました。少しリスクがありましたが、それを実行するだけのペースがあったので本当に効果がありました。オリバー(ローランド)がミスをしてイン側の壁にぶつかり、さらにターン13で大きくはみ出したので、そこを狙ってオーバーテイクをしました。エネルギーを1.5パーセントほど多く蓄えていたので、彼が1コーナーで私を狙うとは思っていませんでしたが、なんとか順位も守れてうまくいきました。第8戦では雑なミスをしてしまい、チームに負担をかけてしまったので、一晩中罪悪感を感じていましたが、彼らの努力に報いることができて良かったです」

AUTODROMO MIGUEL E. ABED, MEXICO - JUNE 20: Nick Cassidy (NZL), Envision Virgin Racing, 3rd position, drinks Champagne during the Puebla E-Prix II at Autodromo Miguel E. Abed on Sunday June 20, 2021, Mexico. (Photo by Alastair Staley / LAT Images)

「レースでは様々なことが起こるものですが、強力なチームを持っていてよかったと思いました。土曜日に壁にぶつかってしまい、その衝撃でタイヤがシャシーに入り込んでしまい、チューブを交換しなければなりませんでした。チームのハードワークには本当に感謝しています」

キャシディは参戦初年度ながら、これまでも力強いペースを見せてきた。
特にローマで行われた、第4戦ではポールポジションを獲得している。
しかしオープニングラップで1位から滑り落ちてしまい結果を残すことができなかった。
経験豊富なチームメイトであるロビン・フラインスには及ばないものの、キャシディも速さを結果に繋げてきている。
フォーミュラEでは経験が重要なピースになることは知られているが、競争の激しいフォーミュラEで勝利することはどのドライバーにとっても大変なことだ。
日本のスーパーGTとスーパーフォーミュラでタイトルを獲得しているキャシディのように、最高の才能を持ったドライバーであっても困難な挑戦となる。
キャシディは続けて語った。

「フォーミュラEで1日を過ごすのは簡単なことではありません。多くの選手と同じ様に1周は速いのですが、それをレース当日にまとめ上げるのは簡単ではありません。今年は、予選で7位や8位を獲得していますが、ポールポジションを狙えるはずのに後方で終わってしまったセッションもありました。今回はこれまでの方法を変えてみたところ、うまくいきました。ローマではポールスタートでレースをリードしていましたが、1コーナーでコースアウトしてしまいました。自分のミスではありませんが我々はチームなので、誰かのせいにしてはいけません。多くのチャンスを逃してしまったので、ランキング18位でここメキシコに来たのですが、戦闘力が18位のマシンだとは思えず、第9戦で速さを証明できました」

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