フォーミュラE ワールド・クリーンアップ・デー

フォーミュラE ワールド・クリーンアップ・デー

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ワールド・クリーンアップ・デーは世界最大の市民による環境保全活動であり、180カ国以上が参加して廃棄物関連危機に取り組んでいる。

この日は、世界的な廃棄物の危機に対する認識を高め、改善に取り組む日であり、2018年にワールド・クリーンアップ・デーが設定されて以来、5,000万人以上がボランティア活動を行っている。
ワールド・クリーンアップ・デーに合わせて、フォーミュラEはレース開催地での活動を行った。

フォーミュラEのスタッフは、ロンドンE-Prixの開催地のすぐ近くを流れるテムズ川に向かい、活動を行った。

フォーミュラEでは、リサイクルを促し、現場で発生する廃棄物の量を削減するためのサステナビリティプログラムの一環として、設立当初からさまざまな取り組みを行ってきた。
そしてフォーミュラEはシーズン5で「ハイドレーション・ステーション」を導入し、再利用可能でリサイクル可能な水のポーチをアリアンツEビレッジで配布し始めた。
これにより2019年1月から2020年3月までの間に、フォーミュラEのイベントで30万本相当以上のボトルが節約された。
また、「リサイクル・レンジャー」は、E-Prixで活動が活発なエリアに配置され、チームやスタッフ、観客に対してリサイクルを最大限に活用し、廃棄物を最小限に抑える方法を教育するサポートを行っており、シーズン5時点で50%を超えるリサイクル率を達成した。

他にも、フォーミュラEはユミコア社とのパートナーシップにより、リチウムイオン電池のリサイクルをクローズドループ方式で行っている。
バッテリーは回収・選別され、使用済みのものは解体されてリサイクルされる。
貴重な金属は、独自の製錬技術を用いて慎重に回収され、湿式製錬が行われる。
このアプローチにより廃棄物を最小限に抑え、環境への影響を軽減することができる。
これは電気自動車が増える中で非常に重要な要素だ。21 09 28 1

フォーミュラEにタイヤを提供するミシュランは、タイヤのサステイナビリティを向上させてきた。
シーズン1と比較して約20%の軽量化を実現していながら、グリップ力やタイヤ寿命の低下はない。
これにより、1台あたり約9kgの軽量化が可能になり、重量自体が減ったことで加速に必要なエネルギー量も少なくて済む。
2021年に行われたシーズン7では、1回のレースで使用するタイヤの本数が25%減少し、製造、輸送、リサイクルするタイヤの本数が他のFIA選手権に比べて非常に少なくなった。
結果的に、シーズン中に約720本のタイヤを節約することができ、50トンのCO2を削減することができた。

フォーミュラEのタイヤはレースコースを離れた後も利用される。
イベント終了後のタイヤはすべて倉庫に戻され、100%リサイクルされて第二の人生を歩むことになる。
リサイクルされたタイヤは、化石燃料の代替としてセメント工場で使用されたり、運動場や幼稚園の床や路面に使用されたりしている。

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