FIAフォーミュラE世界選手権は、フランスのリヴィエラを象徴する魅力的な公国であるモナコで、4回目となるモナコE-Prixを開催する。

グランプリレースの伝説的存在であるモナコ市街地コースでのフォーミュラEが戻って来た。
昨年はパンデミックの影響で多くのレースが開催できなくなり、モナコE-Prixも例外ではなかった。
しかし今年は開催が可能と判断され、全24台のフォーミュラEマシンがモナコの市街地コースを駆け抜ける。

3度のF1チャンピオンであるネルソン・ピケはモンテカルロの街中でのレースを”自転車でリビングルームを走り回るようなもの”と表現していることからも分かる様に、非常にトリッキーでタイトなサーキットである。
過去のレースではセバスチャン・ブエミが2勝、ジャン・エリック・ベルニュが1勝を記録している。
もちろん今年のレースでも優勝候補となるが、チャンピオンシップをリードして勢いを付けているメルセデス勢のデ・ブリーズやチームメイトのバンドーン等の新たな優勝候補も非常に強力なパフォーマンスを発揮してくるだろう。
長い歴史を持つモナコ市街地コースでの今年の勝者は誰になるのか注目が集まる。

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全長：3.33km
ターン：19
レコードタイム：52.385（2019 旧レイアウト）

伝統のモナコ市街地コースがフルコースとなってフォーミュラEが開催されるのは今回が初めてとなる。
過去の3大会は全てショートレイアウトでの開催であり、コースレイアウトが大きく異なる。
後半区間は過去のレイアウトとほとんど変わらないが、ターン1からターン10までは全くの新しいエリアとなる。
各チームは過去の走行データが存在しないため、プラクティスセッションでの入念な調整が必要になるだろう。
ドライバーにとっては、モナコ市街地コースのフルコースを走った経験のあるドライバーが多く、フルコースを楽しみにしているドライバーも多い。
エネルギーマネジメント面では過去のレースよりも難しくなることが予想されるため、前戦のバレンシアのようなバッテリー管理を重視したレース傾向となる。
初のフルコースでのE-Prixを制すのは誰か注目される。

ターン1から大きく変更となり、本来のモナコ市街地コースのターン1となった。
従来のショートレイアウトよりも緩やかになり、道幅もそこまで狭まらないため、スタート後のバトルは比較的しやすくなった。
ターン3までは緩やかに曲がりながら坂を上っていく。
全開時間が長いためバッテリーを多く消費することになると思われるエリアだ。
ターン4を曲がると下りのセクションとなり、バッテリーマネジメントを行いやすくなる。
下りのターン5と有名なヘアピンであるターン6は後半のオーバーテイクポイントとなり得る。
ターン8を抜けるとトンネルに入り、高速のターン9を通過していく。
その後のターン10は最大のオーバーテイクポイントとなり、バトルの末にシケインをカットしていくマシンが多くいると思われる。
ターン11からは過去のショートレイアウトと同様のレイアウトである。
ターン13から2連続のS字コーナーをリズミカルにクリアし、ターン17、18の複合ヘアピンを抜けて最終のターン19を迎える。
フィニッシュラインはスタートラインと同じ場所に設置されているため、ファイナルラップのストレートでバッテリー切れを起こしてしまうリスクもある。

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15:00 - 15:45 プラクティス1
17:15 - 17:45 プラクティス2
19:00 - 20:00 予選
23:04 - 24:00 決勝

一部セッションは公式youtubeで生配信される。