ハミルトンがエクストリームEのチームを設立
6度のF1チャンピオンであり、今シーズンもランキングトップを独走しているルイス・ハミルトンは、エクストリームEでの自身のレースチームとなる「X44」の設立を発表した。
F1現役チャンピオンのチーム
ハミルトン自身のF1カーナンバーにちなんで名付けられたX44は、エクストリームE選手権のシーズン1に参戦し、2021年初頭から始まるレースに参加することとなった。
チーム創設者となるハミルトンは、レギュラードライバーとしてエクストリームEのステアリングを握ることはないが、モータースポーツキャリアから学んだことを実践し、競争力のあるチームの創設に貢献していく。
エクストリームEは世界各地の挑戦的な環境で行われ、北極、砂漠、熱帯雨林、氷河、沿岸の5つの異なる状況でSUV型電気自動車を使ってレースを行う。
X44の創設者であるルイス・ハミルトンは以下の様にコメントした。
「エクストリームEはエキサイティングな新しい形のカテゴリーであり、チームの創設者として初年度から参加する絶好の機会です。もちろん、F1でのメルセデスとの契約により、私はX44の運営に関わることはできませんが、エクストリームEは私の目指すビジョンを実現する新シリーズで、これまでとは異なる役割を果たせることに興奮しています。エクストリームEは環境保全に焦点を当てたカテゴリーで、とても魅力的でした。私たち一人一人が環境を変える力を持っています。私のレースへの愛と地球への愛を合わせて、プラスの影響を与えることができるのはとても意味のあることです。気候変動の影響を受けている最前線を訪問するだけでなく、気候の専門家と密接に協力して知識を共有し、レース場に留まらず、ポジティブな遺産をそれぞれの地域に残していきたいと考えています。X44のチーム創設者として、「持続可能性」や「平等」といった重要な価値観を軸にチームを構築していきたいと考えています。」
エクストリームEの取り組み
エクストリームEは、環境問題への意識を高めることに加えて、地域のニーズに応じてポジティブな影響を残すために、その地域のコミュニティと一緒に働くことを含むレガシープログラムを確立した。
オックスフォード大学とケンブリッジ大学の気候問題の専門家で構成される科学委員会の監督のもと、エクストリームEはレースやスポーツ業界が地球に良い影響を与える方法を提供していく。
環境への影響を抑えるため、レースは観客を動員せず、ファンはテレビの生中継やソーシャルメディアでレースの様子を追うことになる。
CEOコメント
エクストリーム E の創業者兼 CEO であるアレハンドロ・アガグは、以下の様に語った。
「ルイス・ハミルトンと彼のX44チームをエクストリームEに迎えることができて感激しています。ルイスは、私たちと同様にモータースポーツに情熱を燃やしているだけでなく、「気候変動」や「平等」といった世界にとって重要なテーマにスポーツを用いてスポットライトを当てることができるという私たちの信念を共有しています。ルイスは史上最も成功したドライバーの一人であり、彼の素晴らしい指導のもと、X44チームがレースコース内外でどのようなパフォーマンスを発揮するのか、私たちは皆ワクワクしています。エクストリームEファミリーの一員であるルイスを大歓迎します。」