ABB Gen3への充電時術提供を発表
FIAフォーミュラE選手権とパートナーシップを結んでいるABBグループが、次世代のフォーミュラEマシンとなる「Gen3」に充電技術を提供することが決定した。
次世代の充電設備
フォーミュラE 2022/2023年に行われる予定の第9シーズンから開始されるこの契約は、ABB電化部門社長のタラク・メータ、ABBフォーミュラEパートナーシップ責任者のダニエラ・ルザニン、フォーミュラE創設者兼会長のアレハンドロ・アガグ、フォーミュラE最高経営責任者のジェイミー・ライグルの間で調印された。
FIAとABBのチームは現在、2台の車を同時に充電できるポータブル充電ユニットを使って「より軽く」「より速く」を目指して開発を進めている。
エネルギー効率の高いフォーミュラEの第3世代マシン「Gen3」を充電するための革新的で安全なソリューションを開発している。
世界80カ国以上で14,000台以上の急速充電器を設置しているABBは、豊富な技術と経験を持っており、これらの技術はレース用に改良されてGen3用の充電器に組み込まれる。
各代表コメント
ABB電化部門社長のタラク・メータは以下の様に語った。
「フォーミュラEは単なるレースではなく、革新的な電気自動車技術の試験場であり、電気自動車の開発を推進し、最終的には継続可能なクリーンな環境作りに貢献しています。FIAがフォーミュラEを世界選手権として承認したことは、フォーミュラEのインパクトを強めている。」
フォーミュラE創設者兼会長のアレハンドロ・アガグもコメントした。
「ABBはフォーミュラEのタイトルパートナーとして第4シーズンから参加しており、我々と同じ目的で活動を続けてきました。そして技術開発の実験場としてシリーズを発展させ、密接に協力してきました。長期的なパートナーシップを通じ、今後は更なる成果を成し遂げられるかを楽しみにしています。」
フォーミュラE最高経営責任者であるジェイミー・ライグルは今後の発展を楽しみにコメントした。
「フォーミュラEがABBとのパートナーシップで成功していき、次なる第3世代マシンではより深いレベルでの統合を進めていけることを嬉しく思います。ABBはレース製品を改善し、電気自動車の充電能力を向上させる充電技術を提供してくれるでしょう。今後数年で更に関係を拡大していきたいと考えています。」
ABBの活動をチェック
ABBは電気自動車用の急速充電システムを世界に広め、数々のプロジェクトを通じて高出力充電ステーションを供給している。
また、タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームの公式パートナーでもある。
今回の決定を発表すると同時に、ABBの新しいフォーミュラEメディアサイトが開設された。
このサイトには、フォーミュラE・ABBのパートナーシップ・e-モビリティ等の様々なコンテンツが掲載されている。
https://new.abb.com/media/abbformulae