Race at Home Challenge チャンピオンシップ第2戦 リアルドライバーレース

Race at Home Challenge チャンピオンシップ第2戦 リアルドライバーレース

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フォーミュラEは世界的な健康危機の中でシーズンの中断を余儀なくされているが、そんな状況でもユニセフを支援するために新たに開催されているバーチャルレースである「ABB Formula E Race at Home Challenge」のチャンピオンシップ第2戦が行われた。

リアルドライバーレース

「ABB Formula E Race at Home Challenge」は毎戦2つのレースを行う。
ひとつはリアルでフォーミュラEのドライバーを務めるプロレーサー達のリアルレーサーレースセッション。
もうひとつはオンライン予選を勝ち抜いたシミュレーターレーサー及びゲスト達のチャレンジャーレースセッションだ。
今回のレースはチャンピオンシップ第2戦となり、前戦に引き続きシリーズランキングポイントが適応される。
第1戦に引き続き上位に姿を現したドライバーはチャンピオン候補になってくるだろう。

新コース

今回は新しいサーキットでレースが行われた。
この大会で初めて使用されるコースであるだけでなく、フォーミュラEが開催されているどのコースよりも長く速いサーキットである。
長い直線や鋭角なシケイン、更には高速コーナーが多いため、一瞬のミスでマシンが大破する危険なレイアウトだ。
過去に開催されたコースは、参戦しているフォーミュラEドライバーの大部分が実際に走ったことがあるコースであったため、完熟走行に必要な時間が短くて済んだ。
しかし、今回のコースは実際のフォーミュラEには存在しないコースであり、更に高速コーナーと長い直線と言う、実際のフォーミュラEには似たコーナーが少ないこともあり、多くのドライバーにとって新しいチャレンジとなる。

決勝

予選は、メルセデスのストフェル・バンドーンが前戦の優勝者であるマキシミリアン・ギュンターを抑えてポールポジションを獲得した。
ポールシッターのバンドーンはスタートを無難に決めて第1コーナーにトップで入った。
しかし、非常にリスキーな第1シケインのインサイドの壁にぶつかり大きなダメージを受けてしまう。
なんとかコースに留まりはしたものの、足回りに致命的なダメージを負い、優勝争いは絶望的な状況に陥った。
変わってトップになったのは第1戦のウィナーであるギュンターだった。
2位にはポルシェのロッテラーが危なげなくポジションアップし、3位には日産のローランドが上がった。

しかし2周目にも悪魔の第1シケインが牙をむく。
2位争いをしていたロッテラーとローランドが第1シケインで大きくポジションを落としてしまい、後方も緊急回避をしながら二人を抜かしていった。
これにより順位が大きく変動し、2位にはマヒンドラレーシングのウェーレイン。
3位にはヴァージンレーシングのフラインス。
4位にはドラゴンレーシングのミュラーが入った。

4周目にはギュンターがトップを危なげなくキープし続ける。
その後方では、ベンチュリーのマッサが1コーナーのシケインでクラッシュしてリタイア。
ターン1は完全にマシンの墓場となった。

第2戦からデビューしたヴァージンレーシングのバードは6周目にリタイアとなり、その直後、ジャガーのカラドとエバンスがまたも1コーナーで接触し、このアクシデントによりエバンスのレースは終了した。

中盤から終盤にかけて、トップのギュンターに対して0.3秒づつ追い上げてきたウェーレインがすぐ後ろに迫る。
残り5周となったところで2台はバトルを展開。
2戦連続優勝が目前に迫る中、ギュンターに対して初めて純粋なペースで対抗し迫ってきたウェーレイン。
ギュンターにプレッシャーをかけてミスを誘いたいところだったが、悪魔の第1コーナーでウェーレインが壁に接触して激しくクラッシュ。
このミスで決定的な差がついてしまい、ギュンターが後続に10秒のリードを築く形となった。
その後、フラインスとミュラーがそれぞれポジションを上げて2位、3位になり、ダメージを負ったウェーレインは4位に後退した。
ファイナルラップまで多くのバトルが展開され、特にベルニュとカラドのバトルは素晴らしいものだった。

2連勝のギュンター

優勝はBMWのギュンター。
2位のフラインスに対して15秒もの差をつけてトップとなり、今大会2度目の優勝を飾ると共にランキングでも他を引き離した。
2位にはヴァージンレーシングのフラインスが続き、ドラゴンレーシングのミュラーが3位表彰台を獲得した。

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