ハートレーがドラゴン・レーシングと共にフォーミュラEデビュー
2度のFIA WECワールドチャンピオンであり、元F1ドライバーのブレンドン・ハートレーは、ABB FIAフォーミュラEチャンピオンシップの2019/2020シーズンでドラゴン・レーシングからデビューすることが発表された。
ドラゴン・レーシング1人目はハートレー
7月にニューヨークで開催されたフォーミュラEチャンピオンシップでシーズン5を終了した後、アメリカチームのドラゴン・レーシングは元F1ドライバーであり、2度のWECチャンピオンのブレンドン・ハートレーを2人のドライバー内の最初のドライバーとして発表した。
ドラゴン・レーシングにとっては昨シーズンのフォーミュラEシリーズは最も厳しいシーズンの1つで、ドラゴン・レーシングのシリーズポイントは44ポイントで10位に終わり、ファーストドライバーのホセ・マリア・ロペスでさえも表彰台に上がれなかった。
ハートレーは2019/2020シーズンのドラゴンレーシングが公式に発表する唯一のドライバーであり、2人目のドライバーはまだ発表されていない。
来季に向けて
ブレンドン・ハートレーは来季のフォーミュラEでの参戦が決定し、以下の様にコメントした。
「フォーミュラEでジオックスドラゴン・レーシングと一緒に新たな挑戦をすることができてうれしいです。フォーミュラEはこれまでのどのレースシリーズともまったく異なりますが、自分の今までのレース経験を活かせることを期待しています。エネルギー管理のある多くのカテゴリーで戦ってきたので、新人としては有利なスタートを切ることができると思います。私はストリートトラックのファンであり、フォーミュラEには私が見た中で最もワイルドなものに感じます。世界最高のドライバーやメーカーと一緒にいることはエキサイティングです。私はすでにドラゴンレーシングと仕事を始めており、今後のシーズンでいくつかの成功を一緒に共有できると強く感じています。」
ハーレトーの経歴
2002年に母国であるニュージーランドでレースを始めたハートレーは、その後すぐにフォーミュラカテゴリーで戦い始め。ハートレーは2年間参戦を続け、2005年にオープンホイールトヨタレーシングシリーズ、2007年にフォーミュラ3に進出した。同年、エプシロンレッドブルチームでユーロカップフォーミュラルノー2.0で初優勝を果たした。1年後、ハートレーは18歳でスクーデリアトロロッソフォーミュラ1のテストドライバーの役割を確保した。
2009年と2010年のトロロッソとレッドブルレーシングF1チームの両方でテスト兼リザーブドライバーの役割を引き継いた。日本のスーパーフォーミュラ選手権の最終ラウンドに参加しなかったピエール・ガスリーに代わって、2017年のアメリカグランプリでスクーデリア・トロ・ロッソとレースデビューする。それまではメルセデスF1チームのテストドライバーとして2年間過ごしていた。
フォーミュラ以外では、ハートレーは2回のWECチャンピオンを獲得し、2017年にはポルシェでルマン24時間レースの勝利を含む12勝を記録した。
フォーミュラEマシンの走行経験では、オールアメリカンのジオックスドラゴンレーシングに加わる前に、2019年3月にポルシェのフォーミュラEをテストした。
ドラゴン・レーシングが歓迎
「フォーミュラEチャンピオンシップ シーズン6のドライバーラインナップのうちの1つにブレンドンを迎えることができて非常にうれしい。ブレンドンは本物のレーサーです。経験、知性、レースクラフトのユニークな組み合わせにより、新しいパワートレインの可能性を最大限に引き出すことができると信じています。」
とドラゴン・レーシングのオーナーは語った。
ロペスの不確実性
ブレンドン・ハートレーの起用を発表したドラゴン・レーシングだが、もう一人のドライバーが誰になるかは分かっていない。
昨シーズン、ドライバーを務めたホセ・マリア・ロペスはアルゼンチンのレーサーであり長年ドラゴンレーシングのドライバーだったが、現時点では起用は発表されていない。
昨シーズンの不調から脱却するために全く新しいドライバーを迎える可能性もある。