フォーミュラE 第12戦 ニューヨークE-PRIX 決勝ハイライト

フォーミュラE 第12戦 ニューヨークE-PRIX 決勝ハイライト

LINEで送る
Pocket

今シーズンのフォーミュラE最後の開催地となるニューヨークe-Prixが行われた。
今回はダブルヘッダーレースとなっており、二日間続けてレースが行われる。
土曜日に第12戦、そして翌日の日曜日に第13戦となっている。
予選では日産のセバスチャン・ブエミがポールポジションを獲得。
好調さをアピールした。
2番手にはマヒンドラのパスカル・ウェーレイン。
3番手にはジャガーのアレックス・リンがつけた。

日産 ブエミが首位キープ

レーススタートはポールポジションのブエミが首位をキープ。
2番手スタートのウェーレインが出遅れ、3番手スタートだったリンがブエミの後ろの2番手にポジションを上げた。
チャンピオンシップリーダーのベルニュは予選の影響で中団での争いを強いられる。
対するランキング2位のディグラッシも予選は厳しいポジションとなり、ベルニュの更に後方からのレースとなった。

ベルニュにアクシデント

スタートで出遅れたウェーレインは後方から迫るBMWのシムスとバトルを展開。
裏のストレートからのブレーキングをアウトサイドで粘ったシムスは、続く連続右コーナーのターン2でインからオーバーテイクされる。
ターン2でアウトに追いやられたウェーレインはターン3でもインサイドにアウディのアプトの飛び込みを許し、ポジションを2つ落としてしまう。
その直後、ロペス、バード、ギュンターの6位争いで接触が発生。
この接触でマシンが一時コースを塞いでしまい、後方では追突が発生。
そこにはチャンピオンシップリーダーのベルニュも含まれ、不幸なことにチームメイトのロッテラーと接触してしまう。
ベルニュはマシンにダメージを負い、ノーズ交換のためピットイン。
ベルニュに接触したロッテラーはスピンを喫し、更にマシンのダメージも大きくベルニュ同様に緊急ピットを余儀なくされた。
このアクシデントでテチータの2台は後方に沈み、最終戦までチャンピオンは分からなくなった。

最後まで続いたバトル

レース半分を過ぎた頃、2番手を走行していたリンが突如スローダウン。
そのままコース脇にマシンを止め、リタイヤとなってしまう。
レース残り15分。このタイミングでトップのブエミから数珠繋がりとなり、バトルが激化。
2番手のシムスに仕掛けたアプトだったが、逆に後方のダ・コスタに並ばれる。
ターン2でインを守ったアプトだったが、続くターン3侵入でエバンスがインサイドへ。
アプトとエバンスは接触し、アウトサイドにいたアプトはコース端へ追いやられ順位を3番手から9番手まで大きく落とす。
変わって3番手に上がってきたエバンスは、2番手シムスをオーバーテイク。
その後は5番手以降で激しいバトルが勃発。
ウェーレイン対バードの戦いから始まり、中団では各所で接触しながらの戦いが相次ぐ。
そしてレースの最終盤で遂にコースを塞ぐ形でクラッシュが発生。
なんとポイントリーダーのベルニュがマッサと接触し、後方から数台が追突する形でコース上に止まってしまう。
ピットイン後、僅かなポイントを狙って走ったベルニュだったが結局ポイントを獲得することはできなかった。
そして優勝は日産のブエミが獲得。
日産として初めての優勝となり、ブエミも久々の優勝となった。
予選では何度もポールを取ってきた日産の2台。不運やトラブルがあり優勝できていなかったが、シーズン終盤にようやく表彰台の頂点に立った。
2位にはレース後半で速さを見せたジャガーのエバンスが入り、3位にはBMWのダ・コスタが入った。

1907161

1907162

ランキングの行方

今回ノーポイントに終わったチャンピオンシップリーダーのベルニュは、リーダーこそ守ったものの、最終戦も気の抜けない内容となった。
このタイミングで上位フィニッシュをしたかったディグラッシだが、こちらもポイントを伸ばすことができず、最終戦も厳しいポイント差のままとなった。
上位フィニッシュをしたエバンスとブエミはランキングポイントを伸ばし、3位-4位につけた。

LINEで送る
Pocket