
フォーミュラE ABBとのパートナーシップを拡大
電力および自動化分野で世界をリードするABBと、国際電気自動車レースシリーズであるフォーミュラEは、長年にわたるパートナーシップを今後も継続することを発表した。
この新たな協定により、ABBはフォーミュラE世界選手権を通じ、ブランドのグローバル展開を加速させるとともに、産業界の効率化と脱炭素化を支援する最先端技術の発信をさらに強化する。
ABBはこれまで8シーズンにわたり、同シリーズのタイトルパートナーとして、技術による競争力強化の可能性を提示してきた。
シリーズを通じて、世界中の顧客と直接的な接点を持ち、同社のソリューションを現場で活用することで、信頼性と効率性の向上を実証している。
新たなフェーズに入った今回のパートナーシップでは、年間を通じたブランド構築とアクティベーションの機会がさらに拡充される。
ABBの最先端技術と企業ビジョンは、フォーミュラEのファンをはじめとする多様な人々へと届けられる予定だ。
また、ABBとフォーミュラEは、次世代のファン層へのアプローチとしてコンテンツクリエイターやインフルエンサーとのコラボレーションを強化。
電動化や自動化といった先進技術を、視覚的かつストーリー性のあるコンテンツとして発信していく。
ABBのグローバルブランド責任者、パコ・リーブランド氏は次のように述べている。
「フォーミュラEとともに、より効率的でクリーンな未来の実現に取り組めることを誇りに思います。両者の相乗効果とフォーミュラEのグローバルな影響力は、当社のブランド価値を強力に後押しするものです。フォーミュラEは、レース以外のデジタルチャネルを通じて影響力を持つ“Evo Sessions”のような取り組みによって、コンテンツクリエイター、インフルエンサー、有名人とますます連携しています。これはABBの新たなブランド戦略にも不可欠な要素です」
一方、フォーミュラEのチーフ・レベニュー・オフィサーであるティツィアナ・ディ・ジョイア氏は次のようにコメントした。
「ABBとのパートナーシップ継続は、ブランドとビジネスの両面で成長を促進するグローバルプラットフォームとして、フォーミュラEの商業的な力と価値を示す証です。ABBは私たちの他のパートナー企業と同様に、世界で最も急成長しているモータースポーツとの協業による多大な価値を認識しており、視聴率、商業的統合、ブランドストーリーテリングのすべてが加速しています。ABBはこの8シーズンで単なるブランド露出から、ファン体験やスポーツのエコシステム、革新の物語に深く関わる“ブランドアクティベーション”へと進化しました。この次のフェーズでは、ABBの新たなブランドポジショニングとともに、コンテンツ制作、デジタルストーリーテリング、マーケットとの関係性を再構築し、タイトルパートナーシップを通年の価値創出型の関係へと高めていきます。これは、現代のスポンサーシップがどのように進化すべきかのモデルであり、目的と文化的な整合性に根ざしつつ、その影響力で評価されるべきなのです」
2018年1月のパートナーシップ開始以来、フォーミュラEでは数々の技術的進歩が実現されてきた。レース中の車両交換の廃止や最高出力の150kW向上、最高速度の43%向上、回生エネルギーの回収率向上など、フォーミュラEは技術革新の実験場としても存在感を増している。
さらにABBは、シーズン9から公式レース充電器の供給を開始。
加えて、ABB Ability™ OPTIMAX®エネルギー管理ソフトウェアや無停電電源装置(UPS)技術の導入を通じて、同シリーズの持続可能性と効率性を高めている。
出典:https://www.fiaformulae.com/en/news/755947