エクストリームE レガシーモータークラブが参戦
エクストリームEは、レガシー・モーター・クラブ（LEGACY M.C.）とジミー・ジョンソンをシーズン4のチャンピオンシップラインナップに迎えることを発表した。
サウジアラビアで開幕する2024年キャンペーンのグリッドには、新たなアメリカ勢力が参戦する。
NASCARカップシリーズで7度のチャンピオンに輝いたジミー・ジョンソンが率いるレガシーM.C.は、オールアメリカンラインナップを誇り、エクストリームEデビューを飾る。
ジョンソンはデイトナ500参戦のため、サウジアラビアで行われる開幕2戦には出場できず、代わりに同胞のトラビス・パストラーナがステアリングを握り、グレイ・リードベターと共に戦う。
レガシー M.C.の共同オーナーであり、シリーズにも参戦するジミー・ジョンソンは、次のように語った。
「レガシー M.C.がエクストリームE選手権にオフロード車両を投入するのは、いろいろな意味でエキサイティングです。このユニークで非常に競争の激しいシリーズにアメリカを代表して参戦することになるわけですから、私たちはこの挑戦に全力を尽くします。デイトナに滞在している間に、レガシーM.C.が外国の地でレースをするのを見るのが楽しみです。トラビスとグレイはレガシーを代表して戦ってくれるでしょうし、彼らの活躍を見るのが待ちきれないです。私たちの今年の目標は、できる限り多くのことを学び、今後に何をもたらすかを見極めることです。このシリーズが持続可能性、平等性に焦点を当てていることは、私たちの興味を引きましたし、技術的な観点からも、2025年の水素への移行は実に興味深く、モータースポーツ界全体が注視しています。個人的には、ドライバーとして自分のルーツであるオフロードに戻り、自分のキャリアをスタートさせたタイプのレースに戻ることは、とても楽しいことです」
エクストリームEの創設者兼CEOであるアレハンドロ・アガグは、次のように述べた。
「ジミー・ジョンソンとレガシーM.C.をチャンピオンシップに迎えることは、エクストリームEにとって素晴らしいことです。彼がステアリングを握る姿を見るのが待ちきれません。ジミーは実績のあるチャンピオンであり、すでにシリーズに参戦しているチャンピオンリストに加わるでしょう。また、ジミーが将来に向けて、世界初の水素オフロードレースシリーズであるエクストリームHに移行することも素晴らしいことです。デザートX-Prixでは、トラビス・パストラーナとグレイ・リードベターがフィールドで競い合い、エキサイティングなオフロード・レースにおけるアメリカの実力を証明してくれるでしょう。シリーズ終盤では、アリゾナ州フェニックスで開催される初の北米イベントがあるため注目です」
女性ドライバーのグレイ・リードベターは、ノースカロライナ州モーガントン出身の19歳で、2019年にオフロードで走り始め、チャンピオンシップ・オフロードのクローズド・コース・シリーズで女性として初めてUSプロクラス・チャンピオンを獲得し、4レースで総合優勝した。
2020年には、SXSレースで女性初・最年少優勝を果たしている。
2024年シーズンからレガシーM.C.に加入することについて、リードベターはコメントした。
「この機会を与えてくれたことにとても興奮しており、感謝しています。エクストリームEに興味はありましたが、足を踏み入れる適切な機会がありませんでした。ジミー・ジョンソンとレガシーM.C.でレースをするチャンスがあるかもしれないとトラビスがメールをくれたとき、これ以上ないほど興奮しました。全く経験がないカテゴリーのマシンなので、大きな挑戦であることに違いはないですが、素晴らしい仲間と一緒に走るという夢が実現すると思うと楽しみで仕方ありません」
開幕戦でチームメイトとなるパストラーナは、モータースポーツ界のレジェンドである。
モトクロスで3度のチャンピオンに輝き、Xゲームズの金メダリストでもある。
2023年のデイトナ500ではジョンソンと対戦し、多才で注目度の高いレーシングキャリアを兼ね備えている。
実績は多く、スーパークロス、モトクロス、ラリーの各レースで7度のチャンピオンを獲得しており、モータースポーツの世界でその類まれな才能と多才ぶりを発揮している。
近年では、ケン・ブロックのパフォーマンス走行を引き継ぎ、数々のスタント的な映像を世界に発信している。
「すべてがあっという間に決まったけど、本当に興奮してます。エクストリームEに乗るのは初めてですが、電気自動車の経験はかなりあるので楽しみです。私は多くのオフロードイベントや砂漠でのレースに参戦してきましたが、そのほとんどは2輪でのものです。ジミー・ジョンソンとレガシー M.C.、そして彼がクラブで行っているすべてのことを信じています。グレイとは以前一緒に仕事をしたことがあり、彼女は素晴らしい才能の持ち主です。レースでは、アメリカ人として祖国に誇りを持ち、優勝して笑顔で帰国できることを願っています。特に、僕はマティアス（エクストローム）に一度も勝ったことがないので、彼が引退する前に彼を打ち負かしたいです」
