フォーミュラE 2023シーズンの第6戦であるブラジル/サンパウロでのレースが間もなく開催される。

初開催の地

フォーミュラE初開催となるブラジルのサンパウロは、南半球最大の都市である。
ブラジル南東部に位置するサンパウロの人口は1200万人を超え、非常に高い人口密度を誇る。
ブラジルの経済の中心なだけあり、平均年収が高く、富裕層も多く暮らしている。
ヨーロッパ系の人以外にも、日系の人々が暮らす地区もあり、様々な人種がサンパウロ市内で暮らしている。
3月の平均最高気温は27℃となり、前戦のケープタウンとほぼ同じだ。
平均最低気温も18℃と非常に快適な気候だ。
しかし、この時期の降水量はそれなりに多く、ウェットレースになる可能性もある。
Gen3になってパワーが向上したことから、ウェットコンディションは非常に難しくなることが予想されるため、各チームは天候に注意していることだろう。

初開催となるサンパウロの市街地コースは、全てのドライバーが初めて走行を経験するため、これまでの経験やデータを元に進めることができない。
プラクティスセッションでどれだけ多くのデータが取れるかが重要となる。
コースは2.96kmと比較的長めに設定された。
コースの特徴として、市街地コースらしい直角コーナーが数多く設定していることが挙げられる。
これまでのフォーミュラEコースで見慣れたコーナー形状が多いが、コーナー数は11とかなり少ない部類に入る。
それによって長いストレートが3本もあり、その先のコーナは全てヘビーブレーキングが必要となるオーバーテイクポイントだ。
このストレートの長さと数はフォーミュラEでは珍しいため、これまでのレースとは違ったレース展開が見れるかもしれない。