ジャカルタE-Prix エバンスの勝利
ジャガーTCSレーシングのミッチ・エバンスは、ジャカルタでシーズン3勝目を挙げた。
チーム代表のジェームズ・バークレーは、エバンスのパフォーマンスを高く評価した。
ジャガーのミッチ・エバンスは、今シーズンのフォーミュラEで3回目の優勝を記録し、チャンピオンシップ争いに加わった。
レースを終えたエバンスはインタビューに答えた。
「とにかく熱くて大変なレースでした。私たちは良い戦略を立て、マシンはレース中に良く働いてくれました。ここは新しいイベントであり、全く新しいサーキットだったので事前情報がなく、更には今日のようなアグレッシブな気候では、レース中ずっとマシンを最適なコンディションに留めておくのは難しいです。ベルリンのレースではタフな展開を経験しただけに、チームのみんなには本当に感謝しています」
ジャカルタは全く新しいサーキットであることに加え、気温と湿度が非常に高く、バッテリーの温度管理やタイヤの管理が難しいレースとなった。
しかし、エバンスはレース中に完璧なオーバーテイクを決め、テチータのベルニュからリードを奪うことに成功した。
WHAT A MOVE from @mitchevans_ 🤯
He swoops down the inside of @JeanEricVergne for the lead in Jakarta!
LIVE timing 👉 https://t.co/UA9ig2D3Mc
🇮🇩 2022 #JakartaEPrix pic.twitter.com/FhsyJaftQ6
— ABB FIA Formula E World Championship (@FIAFormulaE) June 4, 2022
エバンスは続けて語った。
「ベルニュとのバトルは本当にタイトで、オーバーテイク後はこのまま逃げ切れると思ったが、彼を抜いた直後にタイヤが摩耗によってグリップを失ってしまった。このレースでは、タイヤ、バッテリー温度、エネルギーマネージメントなど、肉体的にも技術的にもあらゆることが要求される。そしてコースは非常に難しく、すべての要素が揃っている。最後まで管理するのが大変だったけど、チームがうまく導いてくれたし最高の気分です」
レースで見事優勝し、ファステストラップも獲得したエバンスはランキング4位をキープしている。
チームメイトのサム・バードも9位で2ポイントを獲得し、ジャガーはチーム・チャンピオンシップでも4位をキープしている。
ジャガー・チーム代表のジェームス・バークレーは次の様に語った。
「ミッチのベルニュに対する動きは、まさに決定的な瞬間だった。ミッチはその僅かな隙を見逃さず、チャンスをものにしてみせた。もうひとつの重要な瞬間はダ・コスタとのアクションであり、2回目のアタックモードで彼の前に出たときだった。ミッチはドライビングのあらゆる要素に多大な努力を払ってきた。そして彼は、成熟して冷静なドライバーへと成長した。チームも同様に成長しており、私たちはチャンピオンシップを争うようになってきていることは非常に喜ばしいことです」
シーズン終了まで残り7戦となり、ドライバーズ選手権、チーム選手権の上位はまだ僅差で戦っている。
チャンピオンシップ獲得に向けてバークレーは次のように述べた。
「シリーズランキングは信じられないほど接近しています。ある週末は好調でも、次の週末はとても厳しいということがあり、一回のレースが大きな差を生みます。私たちは自分たちの仕事を続け、ジャカルタで見せたようなパフォーマンスを発揮し続けなければならないのです。マラケシュもここと同じように暑いことが予想されるので、タイヤ戦略がカギになるでしょう。でもジャカルタでのパフォーマンスは、間違いなくポジティブな形で次戦に挑むことができる要素となるでしょう」
