フォーミュラE 2022 ROUND12 ニューヨークE-PRIX 決勝ハイライト

フォーミュラE 2022 ROUND12 ニューヨークE-PRIX 決勝ハイライト

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2022シーズン第12戦が、アメリカのニューヨークで行われた。

フォーミュラEは、ブルックリンのレッドフック地区でニューヨークE-Prixを開催した。
ニューヨークはダブルヘッダーでの開催となり、各チームはレース週末で忙しく作業することになる。
アメリカでは過去に様々なコースでレースが行われている。
初開催はマイアミ。 次の開催地はカリフォルニアのロングビーチ。そして現在はニューヨークで開催されている。
ニューヨークと言えば、アメリカだけでなく世界で見ても最大級の都市であり、非常に高い人口密度を記録している。
アメリカでも屈指の大都市であるニューヨークは市域人口約850万人、都市圏人口2000万人であり、アメリカ最大を誇る。
有名人や長者が多く、レースウィークを通して有名人が顔を出す。
7月の平均気温は30度近くとなるが、海が近いことで風が強い。
あらゆる分野の最先端を進むニューヨークで、最新鋭のEVを使用したモータースポーツが行われた。

予選セッションはグループAとグループBに分かれて11台づつ走行を行い、それぞれのセッションの上位4台がトーナメントに進出する。
グループAにはチャンピオンシップを争うモルタラとベルニュが入り、前日のレースでポールトゥウィンを達成したキャシディも走行を行った。
トーナメント進出の可能性が高いと思われていたモルタラだったが、なんとノータイムでガレージにマシンを戻してしまった。
これにより決勝は最後列からのスタートとなる。
また、ベルニュも思う様にタイムが上がらず、グループ予選で姿を消すこととなった。
トップタイムを記録したのはドラゴンペンスキーのセルジオ・セッテ・カマラで、久々に上位争いに顔を出した。
2番手には前日優勝のキャシディが入り、好調を維持している。
3番手タイムは現チャンピオンのデ・フリースが着け、最後の1枠にはマヒンドラのアレクサンダー・シムズが入った。
グループBはバンドーンとエバンスのチャンピオン争いドライバーに、予選で速さを見せているダ・コスタやロッテラー等、そして日産の2台も走行を行った。
接戦となったこのグループは、最終的にトップタイムから0.1秒以内でないとトーナメント進出ができない程の激戦となった。
トップタイムはジャガーのミッチ・エバンスが記録した。
以下トーナメント進出は、テチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、メルセデスのストフェル・バンドーン、ポルシェのアンドレ・ロッテラーとなった。
非常に僅差ではあったが、予選で速さを見せてきたドライバーが順当にトーナメントに進出した。
デュエル予選では、ほぼ全てのバトルでタイム差が0.1秒ほどしかない接戦となった。
そんな予選を見事に勝ち抜いたのはエンビジョンレーシングのニック・キャシディだった。
しかし、前日のレース後からパーツ修理が行われたこと判明し、30グリッド降格ペナルティが課せられることとなり、繰り上げによってポールポジションはテチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとなった。
2位にはマヒンドラのアレクサンダー・シムズ。
3位はポルシェのアンドレ・ロッテラー。
4位はドラゴンペンスキーのセルジオ・セッテ・カマラとなった。

レーススタート

レースがスタートし、いきなりアクシデントが発生する。
3番手スタートのロッテラーがジャンプスタートの後にストップしてしまい、一気に後方集団に吸収されてしまった。
また、5番手スタートのバンドーンはセッテ・カマラを抜かして3位へ浮上する。
バンドーンとランキングで争っているエバンスも序盤から攻めた走りを見せており、デニスとバトルを展開する。
残り33分頃にヘアピンのインサイドに飛び込み、その後の右コーナーで前に出てポジションを上げてくる。

アタックモード

残り31分頃にトップのダ・コスタとシムズが同時にアタックモードを起動する。
これでバンドーンが一時的にトップに浮上し、翌周にアタックモードを起動するまで首位を守った。
残り25分頃、5番手のエバンスが裏ストレートでデ・フリースをオーバーテイクして4位へ浮上してくる。
これによりエバンスは、チャンピオンシップを争うバンドーンの後ろに迫るが、残り19分にバンドーンがシムズを捕えて2位へ浮上したことでシムズとのバトルに発展する。
エバンスに対してディフェンスを行うシムズはしばらくポジションを守るが、この争いによってデ・フリースが接近してきた。
デ・フリースはヘアピンでアウトサイドに寄せていたエバンスを抜かし、4位へポジションを上げることに成功する。
しかしエバンスにはペースがあり、裏ストレートでデ・フリースに仕掛ける。
デ・フリースはブロックに動くが、ストレートの端には大きなギャップがあり、エバンスはここに乗ったことでマシンが大きく跳ねてあわやクラッシュをしかける。
エバンスは素晴らしいマシンコントロールでなんとかコースに留まるが、デ・フリースとは差がついてしまう。

終盤のバトル

残り8分頃、表彰台を争うシムズとデ・フリースはバトルを続けていたが、ここでデ・フリースが裏ストレートで仕掛ける。
しかしエバンスと同様にギャップでマシンコントロールを乱し、ウォールにも軽く接触しながらなんとか踏みとどまる。
これでエバンスに抜かれて5位へ後退し、更にはバードやフラインスにも抜かれて大きくドロップすることとなった。
残り2分頃、エバンスが裏ストレートでシムズをアウトサイドからオーバーテイクし、3位へ上がる。
最後の最後にはディ・グラッシがスピンでコースを塞ぐアクシデントが発生したが、全車が通過したことでレースはそのまま進行した。
優勝は、終始後続とのギャップをマネジメントし続けたテチータのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ。
2位には、安定感抜群のメルセデスのストフェル・バンドーン。
3位はチャンピオンシップをバンドーンと共に争うジャガーのミッチ・エバンスとなった。
チャンピオンシップリーダーであったモルタラは10位に終わり、新たなリーダーはバンドーンとなった。

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