フォーミュラE 2022 ROUND5 ローマ E-PRIX 決勝ハイライト

フォーミュラE 2022 ROUND5 ローマ E-PRIX 決勝ハイライト

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2022シーズン第5戦が、イタリアのローマで行われた。
フォーミュラEはヨーロッパに舞台を移し、イタリアの首都であるローマでダブルヘッダーを行った。
ローマの人口はイタリアの都市内で最も多く、観光都市としても多くの人々が行き交う。
2018年にフォーミュラEがストリートレースで開催され、徐々にローマでの市街地レース文化が根付き始めている。

サム・バードが初代勝者となり、翌年はミッチ・エバンスが優勝している。
また、昨年はダブルヘッダーでベルニュとバンドーンが勝利を収めている。
エバンス、バンドーンは前日のレースでも優勝争いを展開しており、ローマで好成績を残している。

予選セッションはグループAとグループBに分かれて11台づつ走行を行い、それぞれのセッションの上位4台がトーナメントに進出する。
グループAはフラインスがトップタイムを記録して前日の好調を維持している。
そこに続いたのはロッテラー、デニス、バードとなった。
グループBは前日優勝したエバンスがトップタイムを記録し、ウェーレイン、バンドーン、ベルニュが続く。
ダブルヘッダーらしく、前日の予選と非常によく似たトーナメントメンバーとなった。
トーナメントでは最終的にテチータのジャン-エリック・ベルニュvsアンドレッティのジェイク・デニスの戦いとなった。
勝者はベルニュとなり、デニスは0.2秒届かなかった。
3番手はロッテラー。
4番手に前日優勝のエバンスが着けた。

レーススタート

序盤は大きなトラブルはなく、各車ペースを維持しながらポジションを守った。
上位勢で序盤からプッシュしていたのはロッテラーだった。
3番手スタートのロッテラーはスタート後の1コーナーでもアウトサイドからオーバーテイクを仕掛け、その後もデニスにプレッシャーをかけ続けた。
残り37分で高速セクション後のブレーキングでデニスのインサイドに飛び込む。
これでロッテラーは2位へ浮上する。
すると翌周にはエバンスが同じポイントでデニスをオーバーテイクし3位へ浮上してくる。
前戦同様にハイペースで走行するエバンスはそのままロッテラーも攻略し、2位へポジションアップ。
ロッテラーとデニスは激しいポジション争いを続け、両者は上位2台から少し離れる。
その頃、後続ではトラブルが発生する。
母国開催となるジョヴィナッツィがマシンを止めてしまう。
そして、チャンピオンシップ争いをしているモルタラもウォールに接触した際にサスペンションを壊してしまい、そのままリタイヤとなってしまった。
停止車両の影響で一時セーフティカーとなり、残り24分からレースが再開した。

アタックモード

前日のレースではアタックモードを後半に温存していたドライバーが有利なレース展開を見せたことで、今回はアタックモードを起動するタイミングが全体的に遅くなった。
セーフティカー明けの最初のストレートで早速エバンスがベルニュをパスしてトップとなる。
その後、上位勢も次々にアタックモードを起動していき、フラインスが残り15分時点でトップを走る。
その後ろにはアタックモードで順位を上げてきたロッテラーが迫り、2台の争いが展開される。
残り12分でロッテラーがアタックモードのパワーを活かしてトップに浮上する。
丁度そのタイミングで、シムスがランオフエリアでマシンを止め、セーフティカーが導入される。
残り7分を切ったところでレースは再開され、最後の勝負へと向かう。

終盤のバトル

レース再開後、まだアタックモードを起動していなかった3位のエバンスがアタックモードを起動する。
残り4分でベルニュをオーバーテイクして3位へ戻り、残り3分でフラインスに追いつきそのままパスする。
更にはロッテラーをそのままの勢いで抜かしてトップに躍り出た。
アタックモードの残り時間もまだあり、エバンスはそのまま後続との距離を空けていった。
2位以下は混戦模様であり、ベルニュ、フラインス、ロッテラー、バンドーンが激しくポジションを争う。
残り2分でアクシデントが発生する。
6番手争いをしていたキャシディとバードが接触し、押されたキャシディはウォールにクラッシュしてしまう。
バードもクラッシュのタイミングでディ・グラッシと接触しており、両者はリタイヤとなった。
ラスト1周でレースは再開されたが、トップ争いに順位変動はなくそのままの順位でチェッカーを受けた。
優勝は、前戦に引き続き圧倒的なペースとエネルギーマネジメントを見せたジャガーのミッチ・エバンス。
最後までアタックモードを温存する作戦で見事に2連勝を達成した。
2位にはテチータのジャン-エリック・ベルニュ。
3位はエンビジョンレーシングのロビン・フラインスとなった。
ダブルヘッダーで大量ポイントを獲得したドライバーが多く、ランキングが大きく動いた。
チャンピオンシップリーダーはテチータのジャン-エリック・ベルニュ。
2ポイント差の2位にはエンビジョンレーシングのロビン・フラインス。
そして2連勝を果たしたジャガーのミッチ・エバンスは4位へ急浮上した。

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