フォーミュラE ABTが復帰を発表
ABTスポーツラインは、2023年のGen3時代からFIAフォーミュラE世界選手権に復帰することを決定した。
ABTはカスタマーチームとしてフォーミュラE選手権の最初のシーズンから参戦しており、7シーズンを通してフォーミュラEを戦った。
今年行われているシーズン8ではアウディが撤退したためチームも参戦を停止していたが、来年からの復帰ですぐに競争力を発揮することになるだろう。
ABTはこれまでのフォーミュラEシーズンで47回の表彰台と計1,380ポイントを獲得し、フォーミュラEの歴史において最も成功したチームのひとつに数えられている。
ABTチームは2014年の北京で行われたフォーミュラE初レースで優勝し、2017年にはルーカス・ディ・グラッシがドライバーズタイトルを獲得して頂点を極めた。
また、2017年から2021年まではアウディとパートナーシップを結び、ワークスチームとして参戦した。
ABTマネージングパートナーのハンス-ユルゲン・アプトは以下の様にコメントした。
「フォーミュラEは常に私たちにとって大きな意味を持っており、私たちは復活を望んでいることを隠していませんでした。我々のチームの目的は完璧なパッケージを作り上げることであり、チャンピオンシップを争える強力なチームを作ることです。我々は常にフォーミュラEとコンタクトを取り、アレハンドロやジェイミーを中心としたフォーミュラE全体から素晴らしいサポートを得ています」
ABTは、まもなく発表される2023年のパワートレイン・サプライヤーと協力し、フォーミュラEの新時代の幕開けに向けて準備を進めている。
また、チームのドライバー2人を確保することを目指して、すでに複数人と交渉を始めている。
「2人のドライバーに関しては、非常に明確な候補を持っています。2023年シーズンは、ファクトリーチームとして参戦したときとは異なるスタートをすることになるでしょう。だからこそ、コックピットには速くて賢いドライバーを起用し、我々とうまく調和させることがより重要なのです。最初の話し合いはとても前向きなものだったので、すぐにチームがまとまると思います」
フォーミュラEの共同創設者兼最高選手権責任者のアルベルト・ロンゴはABT復帰についてコメントした。
「ABTがFIAフォーミュラE世界選手権に戻ってくることを歓迎します。ABTはフォーミュラEで記録的なポイント獲得と表彰台獲得という実績あるチームなので、シーズンオフ後に彼らがGen3時代の一員として戻ってきたことはファンやスポーツにとってポジティブです」
フォーミュラEのCEOであるジェイミー・レイグルもコメントした。
「フォーミュラEは電動モータースポーツの最高峰であり、モビリティ革命をリードするチームやメーカーがチャンピオンシップの一員になりたいと思うのは自然なことです。シーズン9ではレースの魅力を高めるために、2つの画期的な開発を導入する予定です。1つ目はパフォーマンス、効率性、持続可能性の基準を打ち立てるGen3レースカーのデビュー。2つ目は、競争力のバランスとチームの財務的持続性を支える新しい財務レギュレーションを導入することです。これらは競争力のあるレースと長期的な成長のための環境を作り上げるものです。ABTがGen3でフォーミュラEに復帰する際に、これらの機会を受け入れることを期待しています」
Hey @FIAFormulaE, we missed you! We can’t wait to be back on the grid in 2023. 😍#TeamABTSportsline #ABBFormulaE #FormulaE #WeAreBack pic.twitter.com/dQPek5Pkv6
— ABT Motorsport (@abtmotorsport) May 5, 2022