フォーミュラE 2022 第9戦 ジャカルタ E-PRIX 情報
FIAフォーミュラE世界選手権は、インドネシアの首都であるジャカルタでE-Prixを開催する。
フォーミュラE世界選手権は、第9戦としてインドネシアのジャカルタでE-Prixを開催する。
初開催となるジャカルタはフォーミュラEの新しい挑戦となり、現地のファンにとっても全く新しい体験となるだろう。
ジャカルタはインドネシアの首都であり、インドネシア最大の都市であることはもちろん、世界でも有数の人口が多い都市である。
ジャカルタの人口は約1000万人を誇り、メガシティとして近年急成長を遂げた。
気候は一年間を通してほとんど変わらず、平均気温は30度を超える。
また、海が近いことで湿度も非常に高止まりしており、年間を通じて80%程度となっている。
6月から10月は降水量が少なく、フォーミュラEが開催される時期は雨が確立が高いとまでは言えない程度だ。
全く新しいイベントであるため、各チームはプラクティスセッションで重要な情報を得る必要がある。
プラクティスで走行を行えなかった場合は大きなハンデとなる。
ドライバーにも順応性が求められ、シミュレーターを始めとした事前調整を含め、コースへの素早い理解が必要とされる。
現在、チャンピオンシップをリードしているバンドーンは、2位のモルタラに対して12ポイントのリードを築いているが、3位以下にもライバルが多く存在しており油断ができない状況だ。
特に今シーズンはこれまでのところ、チャンピオンシップを争えるドライバーが固定化されてきており、上位争いをするドライバーラインナップがある程度決まっている。
そのため、バンドーンは表彰台に何度も登っているものの、ライバルとのポイント差はそれ程広がっていない。
今シーズンは既に2勝を記録しているドライバーが3人おり、早くも3勝目の可能性がある。
コース情報
全長:2.37km ターン:18 レコードタイム:なし
概要
初開催のコースとなり、チームやドライバーにとって未知のサーキットである。
コース全長は最近のコースとしては短めの2.37kmとなっており、1周で使用するバッテリーは少ない。
ただ、高温多湿の環境下でレースが行われるため、マシンとドライバーは上手く適応してエネルギーマネジメントをしなければならない。
また、海風の影響もあり、コース上へ影響がでてくる状況になるだろう。
フォーミュラEの他のイベントの様な市街地の中を走るようなコースではなく、どちらかと言うと常設サーキットのイメージが近い。
フォーミュラEのために作られた大きなカート場の様な格好となる。
もちろんランオフエリアはほとんどなく、ウォールに囲まれたコースではあるため、一瞬のミスが即リタイヤに繋がってしまう。
コース幅は所々で違い、狭いセクションもあれば比較的広いセクションもある。
実質的にオーバーテイクが可能なのは広いセクションに限られてくるだろう。
ターン
スタートラインとフィニッシュラインは同一ストレート上に設置された。
まず初めにやってくるターン1は一番のオーバーテイクポイントとなるだろう。
ホームストレート後の直角コーナーであり、道幅も広めなため、オープニングラップの勝負も見どころだ。
続くターン2とターン3は同様の右直角コーナーであり、道幅も狭くなる。
ターン1でアウトサイドにいた場合は後ろに着くしかないだろう。
緩いターン4/5を抜けると短い直線へやってくる。
ここはストレートの距離も短く、ターン7のブレーキングも短いためオーバーテイクは厳しいだろう。
ターン8を抜けると連続コーナーがやってくる。
左右に細かくマシンを振り、ターン11からは加速体制に入りストレートでの速度を伸ばす。
ターン13はオーバーテイクが可能と思われるヘアピンだ。
道幅も少し広がり、ブレーキングでインサイドに飛び込むことが可能そうだ。
その後にターン14/15の緩いコーナーを抜けると最後の勝負所であるターン16にやってくる。
ここでインサイドに飛び込むことができると、ターン17でもインサイドを走れるためオーバーテイクが成功しやすい。
最終のターン18を攻略するとストレートに戻ってくる。
6月4日(土)
09:15 - 09:45 プラクティス1 11:00 - 11:30 プラクティス2 12:40 - 14:00 予選 17:00 - 18:00 決勝