ローマE-Prix ベルニュがチャンピオンシップリーダーに
ジャン-エリック・ベルニュは、ローマE-Prixで好成績を残してチャンピオンシップリーダーに立った。
ダブルヘッダー開催となったローマで安定した速さを見せたベルニュは、第4戦の4位と、第5戦の2位表彰台を獲得したことで多くのポイントを獲得した。
ローマのダブルヘッダーで大量ポイントを獲得したことで、開幕戦から全戦でポイントを獲得していることになる。
優勝こそまだないものの、高い安定感はチャンピオンシップ争いで非常に高い競争力を発揮する。
ベルニュはローマのレースを振り返ってインタビューに答えた。
「前戦のメキシコシティでは、ポルシェは手の施しようがないくらい完璧なレースをしていた。そしてローマではジャガーが素晴らしい仕事をして2連勝と圧倒的だった。その中で2位という結果には満足しているし、ミッチ(エバンス)は今週末は速すぎたため、少なくとも第5戦の優勝は不可能だっただろう。でも、コンスタントに上位を走ることがチャンピオンシップ成功の鍵であり、今シーズンもこれまでのところはかなり安定している。しかしタイトルを狙うにはもっとペースが必要で、最速のマシンが必須になります」
レースは終盤にセーフティカーで導入され、レース再開は最終盤となり、トップのエバンスとのタイム差はなくなったが、大きなリスクを回避して手堅くポイントを獲得する判断をした。
「最終ラップのターン7でミッチ(エバンス)にアタックするのは自殺行為だっただろう。可能であればもちろん勝ちたかったが、ほぼ自滅覚悟で突っ込んで得た1勝の名声よりも、安定したチャンピオンシップポイントの方が重要でしょう」
「でも他のライバル達が全力でプッシュしていて、僕だけ守りに入ったら追い抜かれてしまいかねないから、最後はとにかく前に付いていくしかなかった。本当に自分を試されるようなレースだった。冷静さを失ったところもあったし、戦略もまったく定まらなかった」
「今のところチャンピオンシップをリードしているが、まだシーズンは始まったときと同じだと思う。今後もすべてのレースでポイントを獲得し、チャンスを最大限に生かし、マシンを改良して速くなるように努力する。シーズンはまだ長いのだから、冷静になるしかない」